桜沢駅 (埼玉県)

桜沢駅（さくらざわえき）

埼玉県大里郡寄居町にある桜沢駅は、秩父鉄道秩父本線の駅です。その名は所在地の地名に由来します。この駅は、地域の教育環境の変化に対応するため、寄居町立寄居中学校が統合新設され、現在の場所に移転したことに伴い開設されました。開業以来、特に近隣の学校に通う学生にとって重要な交通拠点となっています。

歴史

桜沢駅は比較的新しい駅で、1989年（平成元年）4月1日に開業しました。この開業は、新しい学校の設置と連携したものでした。長らく駅員が配置されていましたが、運用形態の見直しが進められ、2022年（令和4年）3月12日に大きな変化がありました。この日からICカード「PASMO」が利用可能となり、乗降時の利便性が向上しました。同時に駅は無人化され、現在は簡易PASMO改札機やチャージ機が設置されています。無人化以前は、熊谷駅を管理駅とする業務委託駅として、定められた時間帯に駅員が勤務していました。

駅構造

桜沢駅は地上駅で、島式ホーム1面2線を持つ構造です。現在は無人駅のため、窓口での対応はありません。乗降には簡易PASMO改札機を利用し、現金の場合は乗車券が必要です。駅にはPASMOチャージ機も備えられています。

利用状況

2019年度のデータによると、桜沢駅の一日平均乗車人員は460人でした。この駅の利用者の特徴として、近隣に位置する学校に通学する学生が多い点が挙げられます。朝夕の通学時間帯は特に多くの学生で賑わいます。

駅周辺

駅周辺には、寄居町立寄居中学校、寄居町立桜沢小学校、埼玉県立寄居城北高等学校といった教育機関が集まっています。主要な道路としては、国道254号、国道140号、埼玉県道62号深谷寄居線が近くを通っています。商業施設ではベイシア寄居北店が利用可能です。公共交通としては、県北都市間路線代替バスの桜沢停留所が利用できます。深谷駅や本庄駅方面へのバスがあり、駅から徒歩3分から5分程度の距離です。その他、埼玉土建一般労働組合の支部なども近隣にあります。

隣の駅

秩父鉄道秩父本線における桜沢駅の隣駅は、各駅停車の場合、東側（熊谷・羽生方面）が小前田駅（CR 18）、西側（秩父・三峰口方面）が寄居駅（CR 20）です。なお、秩父鉄道のSLパレオエクスプレスや急行「秩父路」といった優等列車は、桜沢駅には停車せず通過します。

その他

日本の鉄道駅には、同じ漢字表記でも読み方が異なる駅が存在します。桜沢駅（さくらざわ）もその一例で、長野電鉄長野線には「桜沢（さくらさわ）」駅があります。漢字は同じですが、読みや所在地は異なります。

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