桝村聡

桝村 聡（ますむら さとし）

1958年（昭和33年）10月20日生まれ。日本の実業家であり、高砂香料工業株式会社の代表取締役として知られています。

経歴

桝村氏は、千葉大学にて合成化学を専門的に学びました。大学を卒業後、1983年（昭和58年）4月に高砂香料工業株式会社に入社し、そのキャリアをスタートさせます。

入社以来、主に研究開発部門でその才能を発揮し、要職を歴任しました。2008年（平成20年）4月には、研究開発本部フレーバー研究所長に就任し、香料分野の研究開発を主導する立場となります。さらに、2012年（平成24年）7月には執行役員研究開発本部長に昇進し、研究開発部門全体の責任者として組織を牽引しました。

その後、2013年（平成25年）6月には取締役常務執行役員研究開発本部長となり、経営にも深く関与するようになります。そして、2014年（平成26年）5月には、代表取締役社長執行役員に就任。同時に研究開発本部長および安全統括本部長も兼任し、経営のトップとして、技術開発と企業活動における安全確保の両面で指導力を発揮しました。同社の経営を担う傍ら、自身が長く携わってきた研究開発分野への強いコミットメントを示し続けたのです。

功績と評価

実業家としての手腕に加え、長年にわたる香料産業における貢献や、国際的な交流への寄与が評価されています。その顕著な例として、2019年（平成31年）1月12日には、フランス政府から国家功労勲章シュヴァリエを授与されました。この叙勲式は、東京にあるフランス大使公邸にて厳かに執り行われ、ティエリー・ダナ駐日フランス大使より直接勲章が授与されました。これは、桝村氏の香料分野における卓越した業績と、日本とフランス間の文化交流への貢献が国際的に認められた証と言えるでしょう。

高砂香料工業株式会社の代表取締役として、また長年にわたり研究開発部門を率いてきた人物として、日本の香料産業において重要な役割を果たしてきた人物です。そのキャリアは、専門分野での深い知識と、経営者としてのリーダーシップが見事に融合した軌跡と言えます。

※本項目は公開情報に基づき記述しています。

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