梅村礼

梅村礼（うめむら あや）

梅村礼は、1976年12月4日生まれ、北海道苫小牧市出身の元卓球選手です。国内外の数々の大会で輝かしい成績を収め、日本の卓球界に大きく貢献しました。

経歴

梅村が卓球を始めたきっかけは、耳が不自由な兄、梅村正樹の影響でした。兄と共に卓球を始め、その才能を開花させていきます。兄・正樹は、デフリンピックで数々の金メダルを獲得するほどの選手であり、兄弟揃って卓球界で活躍しました。

中学校から北広島市（当時広島町）に移り、北広島市立広葉中学校から富田女子高等学校へ転校。その後、十六銀行、日本生命保険と実業団チームに所属しました。

2001年には、ITTFプロツアー・ブラジルオープン女子シングルスで優勝。同年と翌2002年の全日本卓球選手権女子シングルスでは、見事2連覇を達成しました。2004年の世界選手権ドーハ大会女子団体では、当時世界ランキング1位の張怡寧に勝利するなど、日本の3位入賞に大きく貢献。同年開催されたアテネオリンピックにも出場し、シングルスではベスト16、藤沼亜衣とのダブルスではベスト8という成績を収めました。

2005年からは、ドイツ・ブンデスリーガのラングバイトに所属し、同時に文化シヤッターへ移籍。プロ選手としての活動を開始しました。2005/2006年シーズンには、ラングバイトのエースとしてチームをブンデスリーガ女子1部優勝、ヨーロッパチャンピオンズリーグ準優勝に導く原動力となりました。2006/2007年シーズンも、ブンデスリーガ女子1部で優勝を果たしています。その後、2007/2008年シーズンはイタリアのサンドナテッセ、2008/2009年シーズンは再びドイツに戻り、ホルスターハオゼンに所属しました。

プレースタイル

梅村のプレースタイルは、元々はバック表ソフトの異質攻撃型でしたが、日本生命所属時に両面裏ソフトに変更しました。日本の女子選手としては珍しく、パワーのあるドライブ攻撃を武器としており、特にバックハンドの威力は抜群です。積極的に攻撃を仕掛けるアグレッシブなスタイルで、多くの観客を魅了しました。

主な戦績

2001年
ITTFプロツアー・ブラジルオープン 女子シングルス 優勝
ITTFプロツアー・USオープン 女子シングルス 準優勝
ITTFプロツアー・デンマークオープン 女子シングルス 準優勝
平成13年度全日本卓球選手権大会 女子シングルス 優勝、女子ダブルス 優勝（岡崎恵子ペア）
2002年
ITTFプロツアー・ブラジルオープン 女子シングルス 優勝
アジア競技大会 女子団体3位
平成14年度全日本卓球選手権大会 女子シングルス 優勝（2連覇）
第7回ジャパントップ12卓球大会 女子シングルス 優勝
2003年
ITTFプロツアー・ブラジルオープン 女子シングルス 準優勝
2004年
世界選手権ドーハ大会 女子団体3位

外部リンク

UMEMURA Aya - ITTFプロフィール （英語）
アーカイブ - ITTF
* 梅村礼 - Olympedia（英語）

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