梅津寺公園

梅津寺公園の紹介

梅津寺公園（ばいしんじこうえん）は、愛媛県松山市梅津寺町に位置し、伊予鉄グループが管理する公園です。本記事では、梅津寺公園にかつてあった遊園地「梅津寺パーク」の歴史や現在の利用状況について詳しく解説します。

梅津寺パークの成立と運営

梅津寺公園の前身は、1935年に開園した「梅津寺遊園地」で、地域の人々に楽しまれていた遊園地です。松山電気軌道が運営していた「知新園」との競争を経て、1963年に「梅津寺パーク」と名前を変え、改装を行ったことで、新しいアトラクションや施設が充実しました。公園内には桜や梅が咲く美しい庭園、海水浴場、野外ステージなどがあり、多くの来園者に親しまれていました。

梅津寺パークにはかつて観覧車が存在しましたが、閉園前に除去されました。また、実際に運行されることの少ない遊具については、スタッフに声をかけることで動かしてもらうことができました。特に花見シーズンには、夜間営業も行われ、多くの人々で賑わいました。

実際の運営状況

休日や季節の行事の際には、多くの人々が訪れましたが、入園料がアトラクション利用に含まれておらず、別途支払いが必要でした。また、入園券には再入園ができない制約もありました。そのため、来園者が一度外に出ると、再び楽しむためには新たにチケットを購入しなければなりませんでした。

海岸付近に位置していたため、異常気象時には閉園することがあったことも、運営上の課題でした。1935年から73年間、そしてリニューアル以降の46年間にわたり、地域っ子から大人まで幅広い層に楽しんでもらい続けた梅津寺パークですが、2009年3月15日に閉園しました。

梅津寺公園としての新たなスタート

梅津寺公園は、梅津寺パークの閉園後、跡地を公園として整備し、草花を維持する梅園部分を残しながら、多目的広場も新たに設けられました。その後、2010年5月には、愛媛FCの練習場やクラブハウスが移転してきたことで「愛フィールド梅津寺」と名づけられました。これはサッカー専用の施設として運営されており、地域のスポーツ振興にも寄与しています。

さらに、2019年12月には「みきゃんパーク梅津寺」という新しい複合施設がオープンし、愛媛県産の柑橘を用いた商品を取り扱うショップやカフェが設けられました。この施設は、柑橘の生産から加工・販売を手掛ける株式会社によって運営され、地域活性化の一端を担っています。

アクセスと周辺情報

梅津寺公園は、伊予鉄道高浜線梅津寺駅から徒歩でアクセス可能で、訪れる人々のために駐車場も確保されています。近隣には美しい梅園もあり、四季折々の風景を楽しむことができます。

遊びや憩いの場が提供される梅津寺公園は、かつての遊園地の名残を残しつつ、今また地域の新たな観光名所として、様々な魅力を持ったスポットへと生まれ変わっています。

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