梅田義信

梅田義信は、嘉永元年（1848年）に生まれ、明治35年（1902年）9月20日に没した、明治時代の政治家であり、文部官僚としても活躍した人物です。

経歴

江戸に生まれた梅田義信は、明治維新後、1873年（明治6年）に鳥取県十二等出仕として官界に入りました。その後、東京府東多摩郡長、東京市芝区長を歴任し、地方行政に携わりました。さらに、栃木県や奈良県の書記官を歴任し、中央官庁では文部省参事官、同書記官を勤めました。1892年（明治25年）に官を辞した後、1896年（明治29年）6月には横浜市長に就任し、都市の発展に尽力しました。

横浜市長時代には、市条例に基づく市会議員選挙区の分割が行われ、地主派が勢力を拡大しました。しかし、1902年（明治35年）5月の市長改選では、地主派が梅田を排斥し斎藤松三を後任に推そうとしました。これに対し、商人派や地主派の一部（渡辺福三郎ら）が梅田を支持し、結果として梅田は再選を果たしました。同年6月10日、市長に再任し、第1回市域拡張や水道第2期拡張工事など、都市の発展に貢献しました。

親族

梅田義信の娘婿には、陸軍大将である奈良武次がいます。

参考資料

人事興信所 編『人事興信録 第4版』人事興信所、1915年。
神奈川県県民部県史編集室 編『神奈川県史 別編1 人物』神奈川県、1983年。

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