梅田邦夫

梅田邦夫：国際舞台で活躍した元外交官

梅田邦夫（うめだ くにお）は、1954年3月10日生まれの日本の元外交官です。広島県出身で、そのキャリアは外務省における重要なポストを歴任し、国際社会での日本のプレゼンス向上に大きく貢献しました。

外交官としてのキャリア

梅田氏は、京都大学法学部を卒業後、1978年に外務省に入省しました。外務省では、情報文化局やアメリカ局、経済局などを経て、海外ではスペイン、OECD、インドネシアの大使館に勤務しました。その後も、大蔵省への出向や、外務省本省での要職を歴任。

2002年には外務省大臣官房人事課長に就任し、組織運営にも携わりました。その後も、大臣官房参事官や在中国大使館公使などを務め、2010年には外務省アジア大洋州局南部アジア部長に就任し、地域外交の最前線で活躍しました。

2012年には国際協力局長に就任し、日本の国際協力政策を推進しました。2014年からはブラジル駐箚特命全権大使、2016年からはベトナム駐箚特命全権大使として、それぞれの国との関係強化に尽力しました。特にベトナムでは、任期満了時にベトナム政府から友好勲章を受章し、その功績が称えられました。

2020年に外務省を退職。

外務省退職後の活動

外務省退職後は、日本経済研究所の上席研究主幹として、国際情勢や日本経済に関する研究に取り組んでいます。また、著述活動も行っており、2021年には『ベトナムを知れば見えてくる日本の危機: 「対中警戒感」を共有する新・同盟国』を、2023年には『ブラジル日系人の日本社会への貢献』を出版し、国際情勢に対する深い洞察を示しています。

人物像

梅田氏は、卓越した語学力と国際感覚を持ち、外交官として数々の重要な交渉や外交戦略に携わってきました。冷静沈着で状況分析能力に長けており、その手腕は国内外から高く評価されています。

同期入省の外交官

梅田氏の同期には、宮家邦彦（キヤノングローバル戦略研究所研究主幹）、新井勉（元駐カメルーン大使）、小井沼紀芳（元駐ザンビア大使）など、各界で活躍する外交官が多くいます。

著作

『ベトナムを知れば見えてくる日本の危機: 「対中警戒感」を共有する新・同盟国』小学館、2021年5月。ISBN 978-4093888233
『ブラジル日系人の日本社会への貢献』東京図書出版、2023年10月。ISBN 978-4866416939

外部リンク

労働力不足と外国人労働者 - 2022年8月24日
スポーツ（サッカー）と国際交流 - 2019年3月12日
日本の少子高齢化・労働力不足と外交 - 2018年9月7日
館長挨拶（在ブラジル日本国大使館ホームページ）

梅田邦夫は、外交官としての経験と知識を生かし、退官後も日本の国際的なプレゼンス向上に貢献しています。

もう一度検索