梶木又三

梶木又三について

梶木又三（かじき またぞう、1919年1月4日 - 2008年5月21日）は、日本の官僚および政治家であり、自由民主党の参議院議員を3期務めた人物です。兵庫県神戸市で生まれ、戦後の混乱期を乗り越え、政界に進出しました。1990年にはその功績により勲一等瑞宝章を受章しています。

学歴とキャリアの始まり

1942年に京都帝国大学の農学部農林工学科を卒業後、農林省に入省します。この時期、彼は農業や土地開発に関連する政策に従事し、やがて農地局建設部長に昇進しました。その後、政治家としての道を選ぶことになります。

政界進出

1971年、梶木は参議院議員選挙に自民党公認で出馬し、全国区から初当選を果たします。この選挙は大きな注目を集め、17名の関係者が選挙違反で逮捕されるなど、波乱の幕開けとなりました。初当選後も彼は比例代表区に移り、連続して3回当選を果たしました。

党内での地位

梶木又三は自民党内で、佐藤栄作、田中角栄、竹下登の各派に所属し、政界における影響力を行使しました。彼は大蔵政務次官（三木武夫内閣）、環境庁長官（第1次中曽根内閣）、自民党参議院幹事長としても重要な役割を果たしました。これらのポジションでは、国家の財政や環境政策に関する重要な決定に関わりました。

引退とその後

1989年に政界を引退した後は、全国土地改良事業団体連合会の会長として活動し、長年の経験を生かして土地改良や農業振興に寄与しました。政治の第一線を退いた後も、地道にその分野に対する貢献を続けていました。

最晩年

2008年5月21日、梶木又三は膵臓癌により89歳で逝去しました。彼の死は政治界において一つの時代の終焉を意味し、後輩政治家や関係者からは多くの哀悼の意が表されました。叙勲としては従三位に叙せられました。

まとめ

梶木又三は、その長い政治キャリアを通じて、農業政策や土地開発に多大な影響を及ぼしました。彼は日本の政治史に名を刻む存在であり、後の世代へとその足跡を残しています。

もう一度検索