森昌彦

森 昌彦（もり まさひこ）

森昌彦氏は1965年8月25日に生まれた日本の元野球選手であり、現在は野球指導者として活動しています。彼は投手として、特にアトランタオリンピックの野球日本代表チームでリリーフ投手として活躍しました。

経歴

学生時代

氏が野球を始めたのは伊曽島小学校の3年生の頃で、すぐにその強い肩を生かして投手へと転向しました。その後、長島中学から進んだ中京高校（現在の中京大中京）では、クラスメートの野中徹博や紀藤真琴の影に隠れ、3番手投手として活躍。高校時代には春や夏の甲子園に出場しましたが、公式戦での登板は限られたものでした。高校卒業後は亜細亜大学に進学し、そこで与田剛、阿波野秀幸、小池秀郎といった将来有望な選手たちと共に過ごしました。しかし、右ヒジの怪我に悩まされ、登板機会はあまりありませんでした。それでも、4年秋の東都リーグでリリーフとして勝利を収めたことは大きな成果となりました。

社会人野球

大学卒業後、森氏はNTT東海に入り、1987年から主力投手として期待されましたが、最初の試合では苦しい結果に終わり、涙を流すこともありました。その後は筋力トレーニングを重ね、投球フォームを改善することで、ヒジ痛が癒え、コントロールも向上。1993年にはチームの2本柱として活躍するも、右ひざの損傷に見舞われて引退を考えられました。しかし、秋には無事手術を受けて回復し、1994年には橋戸賞を獲得しました。さらに、その年の広島アジア大会では日本代表に選出され、金メダル獲得に貢献しています。1995年にはアジア野球選手権大会でクローザーとして活躍し、1996年にはアトランタ五輪日本代表チームの一員として参加しました。ここでも6試合に登板し、銀メダル獲得に大きく貢献しました。

1997年に一度現役を引退しますが、1999年に復帰。NTT西日本名古屋野球クラブでさらに現役生活を続けましたが、2002年にチームが解散し、最終戦を迎えました。

現役引退後

森氏は2003年から愛知ベースボール倶楽部の監督に就任し、初めて全日本クラブ野球選手権に出場させました。その後、豊川高等学校の監督に就任し、選手たちに自立した考えを促し、一体感あるチーム作りに取り組みました。2009年には東海大会への進出を果たし、そして2014年には選抜高等学校野球大会でベスト4に進出しました。2016年、彼は中京高等学校のコーチに就任し、2019年には全国高等学校野球選手権大会でベスト4に進出する成果を上げました。

プレースタイル

森昌彦氏は、身長から繰り出される140km/hを超える速球に、鋭いフォークボールやスライダーを駆使する本格的な投手です。また、アトランタ五輪の監督からもその強い精神力を評価されています。彼の制球力の向上は、後に橋戸賞を受賞した頃には捕手がミットを動かさなくても済むほどになりました。

日本代表キャリア

• - 1994年アジア競技大会野球日本代表
• - 1996年アトランタオリンピック野球日本代表

主な表彰

• - 第65回都市対抗野球橋戸賞（1994年）
• - 都市対抗野球本大会10年連続出場（1997年）

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