森本組

株式会社森本組

概要

株式会社森本組は、大阪市中央区に本拠を構える建設会社、いわゆるゼネコンです。土木工事および建築工事を主要な事業として手掛けています。その源流は奈良にあり、現在は大阪を主要な活動拠点としていますが、売上高の過半数を東日本地域（東北支店や東京支店管轄エリア）が占めているという独特な事業構造を持つ企業としても知られています。現在、同社は大豊建設株式会社の完全子会社となっています。

沿革

株式会社森本組の歴史は、1890年4月に遡ります。この年に建設事業が創業されたのが始まりとされています。

その後、組織体制を強化し、1944年7月には、（旧）株式会社森本組として法人化されました。

企業の成長に伴い、資金調達と信用力向上を目指し、1963年4月には大阪証券取引所市場第2部に株式を公開し上場を果たしました。さらに事業規模を拡大し、1973年8月には、同証券取引所市場第1部への指定換えを果たし、主要企業としての地位を確立しました。

しかし、内外の経済情勢の変化や建設業界の構造的な問題などにより、経営状況は徐々に悪化しました。そして、2003年10月には、ついに自力での経営再建が困難となり、負債総額2,153億円という巨額の債務を抱え、民事再生法の適用を大阪地方裁判所に申請するに至りました。これは、1世紀以上にわたる森本組の歴史において、最も深刻な経営危機でした。

民事再生手続きの過程で、同社の再建を支援するスポンサーとして名乗りを上げたのが、同じく建設業を営む大豊建設株式会社でした。再建計画の一環として、2004年3月には事業譲渡という手法が採られました。旧株式会社森本組の全ての営業資産および事業は大豊建設の完全子会社であった黒岩石材工業株式会社（この会社は1975年4月に設立されています）に譲渡されたのです。この事業譲渡に伴い、黒岩石材工業株式会社は商号を「株式会社森本組」（新社）へと変更し、旧社の事業を引き継ぐ形で新たなスタートを切りました。これにより、（新）株式会社森本組は大豊建設の100%子会社として、再出発を図ることとなったのです。

事業内容と特徴

（新）株式会社森本組は、旧社の事業を引き継ぎ、土木事業と建築事業を主軸とする総合建設会社として活動しています。公共工事、民間工事を問わず、多岐にわたる建設プロジェクトを手掛けています。企業としてのルーツは奈良にあり、現在は大阪に本社を置いていますが、売上高における東日本地域の比率が高い点が、地理的な本拠地とは異なる事業分布を示す特徴として挙げられます。

施工実績

代表的な施工実績としては、鉄道関連の工事が挙げられます。例えば、阪神電気鉄道の阪神なんば線における西九条駅から九条駅間の建設工事などに携わった実績があります。

現在の状況

民事再生手続きを経て、現在は大豊建設株式会社の完全子会社として、強固な経営基盤のもと事業を継続・発展させています。親会社との連携を密にしながら、信頼される建設会社として社会資本整備や建築物の建設を通じて貢献することを目指しています。

企業の詳細情報や最新の活動については、公式サイトで確認することができます。

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