森正夫

森正夫（もり まさお、1935年12月11日 - ）は、日本の中国史学者であり、名古屋大学名誉教授として知られています。

略歴

森正夫は京都府出身で、京都府立洛北高等学校を卒業後、1958年に京都大学文学部東洋史学科を卒業しました。その後、同大学院博士課程に進み、1963年に単位取得退学しています。1989年には、「明代江南土地制度の研究」で文学博士の学位を取得しました。

1963年、名古屋大学文学部の助手として職を得て、1967年には高知大学教育学部の専任講師に就任しました。1968年に助教授、1970年には名古屋大学文学部の助教授となり、1980年に教授に昇進、1989年から1991年まで文学部長を務め、1998年に定年退官し、名古屋大学名誉教授となりました。退官後も研究活動を続け、1998年から2001年まで愛知県立大学の学長を務めました。専門は明清史です。

2013年11月には、長年の教育・研究における功績が認められ、瑞宝中綬章を受章しました。

著書

森正夫は、明清史研究において数多くの著作を発表しています。主な著書としては、以下が挙げられます。

『李大釗』 (中国人物叢書) 人物往来社 1967
『明代江南土地制度の研究』 (東洋史研究叢刊) 同朋舎出版 1988
『森正夫明清史論集』全3巻　汲古書院、2006
第1巻) 税糧制度・土地所有
第2巻) 民衆反乱・学術交流
第3巻) 地域社会・研究方法

共編著

森正夫は、共同研究や編纂にも積極的に携わっており、以下のような共編著があります。

『中国民衆叛乱史』全4巻 谷川道雄共編 平凡社東洋文庫 1978-1983
『中国 下』 (地域からの世界史）加藤祐三共著 朝日新聞社 1992
『江南デルタ市鎮研究 歴史学と地理学からの接近』編 名古屋大学出版会 1992

外部リンク

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