森治嗣

森 治嗣（もり みちつぐ）

森治嗣は1951年生まれの日本の原子力工学者で、神職でもあります。彼は北海道大学の教授として、また日本原子力学会の副会長、日本混相流学会の会長を務めた実績があります。その専門領域は原子炉工学、原子力システムおよび安全工学、熱流体工学です。

人物・経歴

森氏は南相馬市の由緒ある宮司の家に生まれました。彼の祖先たちは1200年もの長い間、宮司を継承し続けてきました。森自身も東北大学で学びながら、在学中に神職の資格を取得しました。1976年に東北大学工学部原子核工学科を卒業後、1978年には同大学院工学研究科の博士課程前期を修了し、1981年に博士号を取得しました。その後、石川島播磨重工業に入社しました。

1987年にはアメリカのマサチューセッツ工科大学で客員研究員として国際的な研究を行い、その後東京電力に加わり、技術開発研究所で部長兼主席研究員として勤務しました。ここでの経験を通じて、彼は日本のエネルギー産業に貢献しています。

また、2008年からは東京工業大学原子炉工学研究所の非常勤講師をつとめ、2011年には明治大学で客員教授として教鞭を執りました。2012年には北海道大学大学院工学研究院の教授に就任し、次第にその専門性を生かして学界での発言力を高めていきました。

学会役職

彼は2014年に日本混相流学会の会長に選出され、2015年には北海道大学大学院の特任教授として着任しながら、日本原子力学会の副会長を務めています。また、2016年には日本機械学会北海道支部長となり、現在に至るまで様々な学術活動を行っています。

受賞歴

森氏の業績は多くの賞によって評価されています。1998年と2002年には日本原子力学会賞の技術賞を受賞し、2005年には日本機械学会賞を獲得しました。2009年には日本原子力学会熱流動部会から業績賞を受け、2011年には日本機械学会熱工学部門の功績賞を受けました。

さらに、2017年には日本伝熱学会から名誉会員の称号を授与され、同年に日本機械学会からもいくつかの功績賞を受けました。2021年には日本原子力学会賞の学術業績賞を受賞し、その研究活動は常に高く評価されています。

森治嗣は、原子力という重要な分野での豊富な知識と経験を活かし、学術的な貢献を続けている著名な研究者です。

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