森田あゆみ

森田あゆみのプロフィール

森田あゆみ（もりた あゆみ、1990年3月11日生まれ）は、群馬県太田市出身の元女子プロテニス選手です。彼女はプロテニス協会の安藤証券に所属しており、シングルス・ダブルスともにWTAツアーでの優勝はありませんでしたが、ダブルスでは2度の準優勝を経験しています。彼女の最高ランキングはシングルスで40位、ダブルスで65位で、身長164cm、体重54kgの右利きプレーヤーです。バックハンド・ストロークは両手打ちを用いています。

来歴

森田は小学生の頃にテニスを始め、2001年に「全日本ジュニアテニス選手権」12歳以下の部で優勝しました。2004年には同大会の18歳以下部門でも優勝し、日本のトップジュニアの仲間入りを果たしました。この年、全日本テニス選手権では、当時14歳という若さでベスト8に進出し、地元では「天才テニス少女」として知られるようになりました。さらに2005年4月にはプロとして登録され、「15歳1か月」という年齢は男女通じて日本史上最年少の記録でした。

プロ転向後、すぐに全仏オープンの女子ジュニア部門で準決勝進出、その後、日本人スポーツ選手として初めてアディダスとの「グローバル選手契約」を結びました。成功を収めた彼女は2005年秋には大阪で開催された「世界スーパージュニアテニス選手権大会」でダブルスで優勝、シングルスで準優勝を飾りました。その後、全日本テニス選手権女子シングルスで逆転勝利を収め、「15歳8ヶ月8日」で初優勝し、大会3番目の年少優勝記録を達成しました。

2006年には全豪オープンの女子ジュニア部門で準決勝に進出したものの、キャロライン・ウォズニアッキに敗れました。同年の全米オープンでは女子シングルスの予選に初挑戦し、以降も国際大会で活躍を続けました。2007年からはフェドカップの日本代表にも選ばれるようになり、初めてのウィンブルドン女子シングルス予選では本戦入りを果たしましたが、初戦で敗れました。

2008年には全仏オープンにストレートインで出場するも、1回戦でアグネシュ・サバイに惜しくも敗北しました。また、同年の北京五輪に出場し、シングルス・ダブルスともに2回戦まで進みましたが、強豪選手に当たってしまいました。2010年にはウィンブルドンで念願の初勝利を挙げ、楽天ジャパン・オープンでは優勝を果たしました。

2011年には全豪オープンで自分自身の最高大阪ランクである40位を達成し、その年のドバイ・テニス選手権でも予選を突破して3回戦に進出しました。しかし、2014年以降は故障に悩まされ、試合に出たり、離脱したりを繰り返しました。2015年には右手首の手術を受け、2017年からは所属先をキヤノンから安藤証券に変更しました。

2023年8月4日、森田あゆみは現役を引退することを発表し、コーチに転身する意思を示しました。引退セレモニーは9月9日に有明コロシアムで行われ、多くのファンや関係者に見守られました。

結果と記録

彼女のWTAツアーでの決勝進出はダブルスで2度ありましたが、いずれも勝利はありませんでした。また、4大大会シングルス成績では、残念ながら優勝の記録はありませんでした。森田あゆみのテニスキャリアは、数々の記録と若者への影響を与えるものでした。

関連書籍

• - 『STEP―森田あゆみ、トップへの階段』（神仁司著、出版芸術社、2012年）

外部リンクには、森田あゆみのWTAツアーのプロフィールや、日本テニス協会の情報が含まれています。

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