有明コロシアム

有明コロシアムの概要

有明コロシアムは東京の江東区有明に位置し、東京都生活文化スポーツ局が管理運営しているスタジアムです。この施設は、有明テニスの森公園の中にあり、そこに設けられたセンターコートとして機能しています。

施設の詳細

このコロシアムは、設計を東京都港湾局建築モード研究所が手がけ、観客席数は10,000席に達します。座席は1階に3,892席、2階に3,824席、3階に1,936席、貴賓席220席、そして記者席128席が設けられています。また、アリーナには全天候型のセミハードコートが1面設置されており、その面積は1,153.1平方メートルに及びます。

歴史的背景

1987年4月に有明コロシアムは開場しましたが、その前の時代には田園コロシアムという別のスタジアムが存在していました。田園コロシアムは1936年に開場したテニス専用の施設でしたが、老朽化とともに周辺の市街化に伴い拡張が難しくなっていました。そのため、東京都は東京港の埋立地に位置する東雲ゴルフ場跡地を利用して、有明テニスの森公園を開設し、その中に有明コロシアムを新設しました。

開場当初は屋根がなかったものの、1991年にスライド式の開閉屋根が設置され、日本で初めてとなる開閉式屋根を備えたスタジアムとなりました。開場最初のイベントは米米CLUBのコンサートであり、その年には尾崎豊のコンサートもありました。

その後、2017年から2020年には、東京オリンピック・パラリンピックに向けた老朽化設備の改修工事が行われ、一時的に休館。その後、短期間の開館を経て、2022年3月22日に正式に再開館となりました。

使用用途

有明コロシアムは全日本テニス選手権や国際大会であるジャパンオープン、東レパンパシフィックなどのテニス競技に使用されるだけでなく、デビスカップやビリー・ジーン・キングカップなどの国別対抗戦でも利用されています。屋根が閉じられた状態でも競技が行うことができるため、天候に左右されない安心感があります。2020年の東京オリンピックでも、テニス競技のメインコートとして使用されました。

また、格闘技の興行にも利用されており、1988年に新日本プロレスが初のイベントを行ったことから、以来さまざまなプロレス団体やK-1、戦極などが興行を開いてきました。女子プロレスにおいても、特に1990年代に多くの団体がここを舞台にしました。

さらに、プロバスケットボールのbjリーグのファイナル4の会場としての役割も果たしており、バレーボールやフットサルといった他のスポーツの大会もここで行われています。アイスショーやコンサートといったスポーツ以外のイベントも多数開催されています。

アクセス

交通手段としては、ゆりかもめの有明駅や有明テニスの森駅から徒歩約8分から10分の距離にあり、りんかい線の国際展示場駅からは徒歩5分ほどでアクセスできます。さらに、東京駅からのバスも利用可能ですが、公共交通機関を使った方が便利です。駐車場は限られているため、利用者は事前に注意が必要です。

有明コロシアムは、テニスや格闘技をはじめとする多彩なスポーツイベントが行われる都会的なスポーツ施設として、今後も国内外から多くの観客を惹きつけることでしょう。

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