森田ゆり

森田ゆり：エンパワメントの探求者

森田ゆり氏は、著作家、エリクソン派催眠セラピスト、研究者、そして非暴力の実践家として、多岐にわたる分野で活躍されています。早稲田大学を卒業後、Graduate Theological Union大学院を修了され、エンパワメント・センターを主宰されています。

米国での活動とCAPプログラムの紹介

1981年より米国において、子どもや女性に対する暴力防止の専門家養成に携わりました。その後、カリフォルニア大学の主任研究員として、大学教職員向けのダイバーシティ研修を開発・指導。日本においては、CAP（子どもへの暴力防止）プログラムを紹介し、その普及に尽力されました。

エンパワメント・センターの設立とMY TREEプログラム

1997年にはエンパワメント・センターを設立し、日本全国で研修や講演活動を展開。虐待を行った親の回復を支援する「MY TREEペアレンツ・プログラム」、性加害を行った子どもとティーンズの回復を支援する「MY TREE ジュニアくすのきプログラム」、そして性被害やDV被害を受けた子どもとティーンズの回復を支援する「MY TREE ジュニアさくらプログラム」を開発し、実践者の養成にも力を入れています。

受賞歴と客員教授

1988年に朝日ジャーナル・ノンフィクション大賞を受賞、1998年には産経児童出版文化賞、2005年には保健文化賞を受賞するなど、その功績は高く評価されています。また、立命館大学の客員教授も務められました。

アロハ・キッズ・ヨガ™の創設

アロハ・キッズ・ヨガ™（ALOHA KIDS YOGA™）の創設者でもあり、The American Yoga Alliance から2016年度 Youth Development Award を授与されています。

著書一覧

森田ゆり氏は、数多くの著書を通じて、その思想と実践を広めています。以下に代表的な著書を挙げます。

『やまなしとり』(1977)
『沈黙をやぶって： 子ども時代に性暴力を受けた女性たちの証言+心を癒す教本』(1992)
『子どもに会う： 体験的子ども論』(1994)
『子どもの虐待： その権利が侵されるとき』(1995)
『あなたが守るあなたの心・あなたのからだ』(1997)
『エンパワメントと人権： こころの力のみなもとへ』(1998)
『子どもと暴力 子どもたちと語るために』(1999)
『ドメスティック・バイオレンス： 愛が暴力に変わるとき』(2001)
『癒しのエンパワメント： 性虐待からの回復ガイド』(2002)
『しつけと体罰： 子どもの内なる力を育てる道すじ』(2003)
『気持ちの本』(2003)
『新・子どもの虐待 生きる力が侵されるとき』(2004)
『非暴力タンポポ作戦： ひきわけようあきらめないつながろう』(2004)
『子どもが出会う犯罪と暴力： 防犯対策の幻想』(2006)
『子どもへの性的虐待』(2008)
『ダイバーシティ・トレーニング・ブック： 多様性研修のてびき』(2009)
「ALOHA KIDS YOGA™　アロハキッズヨーガ」(2017)
『虐待・親にもケアを：生きるちからをとりもどすMY TREE プログラム』(2018)
「体罰と戦争：人類のふたつの不名誉な伝統」(2019)

また、共著や翻訳も多数手がけており、幅広い分野で貢献されています。

社会への貢献

森田ゆり氏の活動は、子どもや女性に対する暴力防止、虐待からの回復支援、そして多様性の尊重という、現代社会が抱える重要な課題に取り組むものです。その活動は、多くの人々に勇気と希望を与え、より良い社会の実現に貢献しています。

外部リンク

森田ゆり主宰 エンパワメント・センター: http://empowerment-center.net/
English site of Yuri Morita the Empowerment Center: http://empowerment-center.net/
森田ゆりFacebookページ
* 一般社団法人　https://mytree-p.org

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