森田 茂 (もりた しげる)の生涯
森田茂(もりた しげる、
1872年9月19日 -
1932年11月30日)は、日本の
政治家であり、特に第24代
衆[[議院]]議長や
京都市会議長、さらに
京都市長として知られています。彼は
高知県香美郡佐岡村(現在の
香美市)で生まれました。
学歴と初期の経歴
森田は
1893年に
明治法律学校に入学しました。在学中に
弁護士試験に合格したため、学校を中退し法律の道に進むことを決意しました。これは後の政治活動にも大いに影響を与えることとなります。
1899年、
高知県議会議員に選出され、
政治家としてのキャリアをスタートさせました。その後、
1901年には京都地方裁判所の検事に就任し、翌年には退職して
弁護士業を開業しました。これらの経験は、彼の法律に対する理解を深め、
政治家としての信頼性を高める要因となりました。
京都での活動
1911年、森田は
京都市会議員に当選し、その後市会議長を務めました。
1914年には
尾崎行雄とともに政友会を離れ、中正会に参加し、京都市に中正俱楽部を設立しました。この時期の彼の活動は、地域社会への貢献という彼の信条を反映していました。
1915年、
第12回[[衆[[議院]]議員総選挙]]に中正会から立候補し当選し、彼は
衆[[議院]]議員としての道を歩み始めました。中正会はその後、立憲同志会などと合併して
憲政会となり、森田はその中で6回も当選を果たしました。これにより、彼の政治的基盤はさらに強固なものとなります。
衰退と市長職
1927年、森田は第24代
衆[[議院]]議長に就任しましたが、
1928年1月にはその職を退任しました。その後、
1931年に第11代
京都市長に就任し、市政を担う役割を果たしました。彼の市長としての活動は、地域へのサービス向上に寄与しましたが、就任から約1年後の
1932年11月30日、病により61歳でこの世を去ることとなりました。
最期とその後
森田の死後、12月6日には岡崎公会堂で市葬が行われ、彼は日蓮宗頂妙寺に葬られました。また、生前の故郷である佐岡村にも分骨され、その後、2019年に国道195号あけぼの街道延伸工事の影響で墓じまいが行われました。彼の生涯は、多くの実績とともに、地域社会への貢献が強く記憶されています。
参考文献
- - 『高知県人名事典』高知市民図書館、1970年
- - 川橋豊治郎・相馬由也『大野人森田茂』川橋豊治郎、1936年
- - 明治大学史資料センター『明治大学小史―人物編』 学文社、2011年