森菊蔵

森菊蔵(もり きくぞう)は、1927年5月4日に生まれ、1997年1月21日に没した日本の詩人作詞家ラジオパーソナリティです。日本詩人クラブの会員でもありました。

群馬県桐生市出身で、旧制桐生中学校を経て慶應義塾大学を卒業。その後、衆議院議員の秘書を務めました。戦後、福田正夫と知り合い、主観社文学会に入会し、後に『日本詩壇』の復刊に参加しました。1955年には、詩集『背後』を刊行しています。

1960年代には、株式会社東京企画を設立し、市町村歌音頭の企画を自治体に積極的に売り込みました。1968年には、第8回参議院議員選挙に全国区から無所属で立候補しましたが、落選しました。

ニッポン放送では、1972年から1974年にかけて「森菊蔵ショウ」や「森菊蔵の早起きおじさん」といったラジオ番組のパーソナリティを務め、親しみやすい語り口で人気を博しました。

彼の作品は多岐にわたり、詩集だけでなく、多くの市町村歌音頭の作詞も手掛けています。以下に主な作品を挙げます。

詩集



背後(光線書房、1955年
風韻(土曜美術社出版販売、1994年)
青春(土曜美術社出版販売、1995年)
百花(土曜美術社出版販売、1995年)
未来(土曜美術社出版販売、1996年)

作詞



まつり讃歌(作曲:黛敏郎
大平正芳先生の歌(作曲:山路進一)
青春のスチュワーデス(作曲:松川義昭) - 東亜国内航空「長崎の旅キャンペーン」イメージソング

自治体歌



君津市民の歌(作曲:狛林正一)
燕市民歌(作曲:高木東六)
ニセコ町のうた(作曲:狛林正一)
富岡わがまち(作曲:前田俊明
美浜町民の歌(作曲:松山かずお)
内原町民の歌(作曲:押尾司)

音頭



高萩市民ばやし(作曲:矢吹光)
小山音頭(作曲:押尾司)
蓮田音頭(作曲:山路進一)
加西音頭(作曲:狛林正一)
* 龍ヶ岳音頭(作曲:狛林正一)

森菊蔵は、詩人としての活動に加え、作詞家ラジオパーソナリティとしても幅広く活躍し、多くの人々に親しまれました。彼の作品は、今もなお、様々な形で人々の心に残り続けています。

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