森野宗明

森野宗明（もりの むねあき）

森野宗明は、1930年（昭和5年）に生まれ、2022年（令和4年）に逝去した日本の著名な国語学者であり、筑波大学の名誉教授です。

人物

東京都で生まれた森野宗明は、1953年に東京教育大学国文科を卒業後、同大学院の博士課程を単位取得退学しました。その後、金沢大学教養部助教授、1968年には青山学院女子短期大学助教授を経て、筑波大学教授に就任しました。1994年に筑波大学を定年退官し、名誉教授となりました。また、旺文社の大学受験ラジオ講座を担当し、受験生に古典の知識を伝えました。

業績

森野宗明は、古典文学、特に王朝時代の言語や文化に関する研究で知られています。また、大学受験参考書の執筆にも力を注ぎ、多くの受験生から支持を得ました。

著書

『古典標準問題新講』（旺文社、1971年）
『王朝貴族社会の女性と言語』（有精堂選書、1975年）
『ビーコン基礎　わかる古典』（三省堂、1981年）
『鎌倉・室町ことば百話』（東京美術選書、1988年）
『古文標準問題精講』（3訂版、旺文社、1991年）

共編著

『よくわかる中1～3国語』（編著、旺文社、1975年）
『短大の英語・国語』（坂本和光、池内輝雄共著、旺文社、1979年）
佐伯梅友『佐伯文法 形成過程とその特質』（小松英雄、北原保雄共編、三省堂、1980年）
『日本文学名作事典 文学のとびらをひらく』（栗坪良樹共編著、三省堂、1984年）

訳書

『伊勢物語』（校注・現代語訳、講談社文庫、1972年）

記念論集

『言語・文学・国語教育 森野宗明教授退官記念論集』（三省堂、1994年）

参考文献

「年譜」『言語・文学・国語教育 森野宗明教授退官記念論集』

もう一度検索