植木等デラックス

植木等デラックス

『植木等デラックス』は、1991年4月7日から1992年10月4日までTBS系列で放送されていたトークバラエティ番組です。JTが一社提供したこの番組は、毎週日曜日の23:00から23:30まで放送されていましたが、テレビ高知とテレビ山口では放送されていませんでした。

番組の概要

この番組は、1990年代初頭に植木等の「スーダラ節」が再ブームとなったことを受け、彼自身の魅力を前面に押し出した冠番組です。植木等は毎回異なるゲストを招き、トークを展開しました。番組の冒頭では、週替わりの「スーダラ伝説」構成曲の中から「スーダラ節」以外の曲を披露し、最終的に「スーダラ節」を歌う形式がとられていました。このコーナーでは、視聴者から参加者を募集し、一般人グループが植木と共に振り付けを踊る場面も盛り込まれていました。

後期には、冒頭の歌のコーナーが廃止され、アルバム「スーダラ外伝」やシングル「今日もやるぞやりぬくぞ」からの楽曲が紹介されるようになり、植木等は「やせがまん節」や「無責任数え唄」などを披露しました。特に印象的なのは、彼がサビの部分で「イエーイ！」と元気な掛け声を上げる姿でした。

出演者

メインの出演者は、植木等で、彼の活躍を支えた司会者としては、長野智子が名を連ねています。エンディングテーマには、植木等の「花と小父さん」が使用されていました。

スタッフ

番組は、砂田實と榎本恒幸が企画を担当し、多くのスタッフが週替わりで構成や撮影、音声などの技術的なサポートを行いました。また、振付を名倉加代子が担当し、美術制作や音楽協力でも様々な専門家が貢献しました。特に、技術面では千代田ビデオやTIMEといった企業との協力が大きな役割を果たしました。

書籍

番組の人気を受けて、1992年9月には『植木等のみなさんおそろいで』という書籍が発行されました。この単行本は、植木等と青島幸男や加山雄三など、全22の対談が収録されたもので、222ページにわたって彼らのトークセッションが展開されています。

振り返り

『植木等デラックス』は、植木等の再ブームを背景に展開された番組で、施されたさまざまな企画やトーク、かつての楽曲を通じて、視聴者に愛される内容となりました。ゲストとの楽しいやり取りや観客との参加型コーナーは、当時のテレビバラエティに新たな風を吹き込むものでした。

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