植松二郎

植松二郎

植松二郎（うえまつ じろう、1947年8月30日 - ）は、兵庫県神戸市出身の日本の作家です。神奈川県藤沢市で育ち、神奈川県立湘南高校時代にはサッカー部に所属していました。1965年には関東大会を制覇したメンバーの一員でもあります。早稲田大学政治経済学部を卒業後、株式会社日本デザインセンターに入社し、制作局のコピーライターとして活躍しました。在職中には東京コピーライターズクラブ新人賞を受賞しています。

独立後は、フリーライターとして広告制作に携わる傍ら、小説や取材記事などの執筆活動を精力的に行っています。1992年には『ペンフレンド』で第40回毎日児童小説最優秀賞を受賞、1996年には『春陽のベリーロール』で第12回織田作之助賞を受賞するなど、その才能は高く評価されています。

植松二郎の作品は、長距離ランナーを題材にした小説『人びとの走路』、水俣市の市民への取材を基にした生活ドキュメント『水俣堂々』、知的発達障害者のスポーツ活動を描いたノンフィクション『今日もどこかでスペシャルオリンピックス』など多岐にわたります。これらの作品を通して、彼は様々な社会問題や人間の生き方について深く掘り下げています。繊細な感情表現と、温かい眼差しで人間を見つめる作風は、多くの読者の心に響き、幅広い世代から支持されています。

近年では、2018年から4年間をかけて湘南高校サッカー部の百周年記念誌の最終執筆を担当し、2021年11月に『湘南蹴球百年誌』が発行されました。この記念誌は、湘南高校サッカー部の公式HPで公開されています。

受賞歴

1992年：『ペンフレンド』 - 第40回毎日児童小説最優秀賞
1996年：『春陽のベリーロール』 - 第12回織田作之助賞

著書

『ペンフレンド』童話屋、1992年
『かえだま日曜日』童話屋、1992年
『推理短編六佳撰』（共著）東京創元社、1995年
『春陽のベリーロール』関西書院、1996年
『短いスピーチ傑作選』成美堂出版、2000年
『人びとの走路』NHK出版、2001年
『げんこつ雲の空へ』佼成出版社、2002年
『きょうだいは70人』佼成出版社、2003年
『賢者の処世術』成美堂出版、2004年
『今日もどこかでスペシャルオリンピックス』佼成出版社、2004年
『会話力検定ドリル』成美堂出版、2006年
『テーブルの出来事』幻冬舎メディアコンサルティング、2008年
『賢者の言葉』PHP研究所、2009年
『水俣堂々』（非売品）水俣市、2017年
* 『空も人も晴れている』（非売品）湯梨浜町、2019年

植松二郎は、小説家、ノンフィクション作家として、今後も幅広いテーマで作品を発表し、読者に感動と喜びを与え続けることでしょう。

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