椎原

椎原の概要

椎原（しいば）は福岡県福岡市早良区の南端に位置し、自然豊かな土地です。この地域は脊振山系に隣接し、面積の90%以上を山林が占めています。そのため、都市中心部からは離れた環境にあり、周囲には農地や自然の景観が広がっています。宅地開発はあまり進んでいないため、福岡市内では比較的良好な自然環境が保持されています。

歴史

椎原地域には古くから人々が住んでいた証拠があります。2002年に行われた発掘調査では「椎原A遺跡」から縄文時代後期から弥生時代の遺物が見つかりました。中世には脊振山の山頂にある東門寺が宗教的な中心地となっており、周辺地域とともに脊振山信仰が盛んでした。

明治時代には、征韓論政変に関与した旧政府反対派が椎原峠を移動経路として利用し、地域の歴史に影響を与えました。町村制の施行により、椎原は早良郡脇山村内の大字に指定されました。1955年には周辺の2村と合併して早良村となり、1956年には町制を施行して早良町の一部になりました。1975年に福岡市へ編入され、当初は西区に所属していましたが、1982年には早良区に編入されました。

交通

椎原へのアクセスは国道263号線（早良街道）を利用し、早良平尾交差点から南東に分岐する県道136号を通るのが一般的です。県道136号は隣接する板屋地域にもつながっており、五ケ山ダムを経由することもできます。地域内には鉄道駅は存在せず、公共交通は限られていますが、西鉄バスが早良営業所と椎原の間を運行しています。平日は1-2時間に1本、土日祝日は約2時間に1本の頻度です。

このバス路線を使えば、早良区役所入部出張所に乗り換えなしでアクセスすることが可能ですが、福岡市中心部からの往来には早良営業所での乗り換えが必要となります。

関連項目

• - 早良区
• - 福岡市の地名（福岡市内の町名や地名の変遷について知ることができます）

もう一度検索