椎名茂

椎名茂氏の経歴と業績

椎名茂氏は、1964年生まれの日本の経営コンサルタントです。そのキャリアは、人工知能の研究から始まりました。大手コンピュータメーカーの研究員として、制約理論や最適化理論に関する研究に従事し、その成果は多くの学術学会誌や専門誌に掲載されました。

1999年、椎名氏はKPMGグローバルソリューション株式会社に入社し、コンサルタントとしてのキャリアをスタートさせました。ここでは、SCM（サプライチェーンマネジメント）の最適化における戦略立案や業務改革、そしてOracle/EBSやSAPといった大型ERP導入プロジェクトを中心に活動しました。その専門知識と経験を活かし、企業の効率化と成長に大きく貢献しました。

2002年には、KPMGグローバルソリューション株式会社の社名変更に伴い、ベリングポイント株式会社に移籍し、マネージング・ディレクターに就任しました。その後、2009年にベリングポイントがPwCネットワークに加入し、プライスウォーターハウスクーパース コンサルタント株式会社に社名変更。椎名氏は同社のパートナーに就任しました。

2010年には、PwCアドバイザリー株式会社との経営統合を経て、プライスウォーターハウスクーパース株式会社のパートナーとなり、翌年にはコンサルティング部門の代表に就任。企業のSCM改革を担うオペレーションズ部門と、戦略立案コンサルティングを行うストラテジー部門のリーダーを兼任しました。さらに、2012年には同社の代表取締役社長に就任し、経営手腕を発揮しました。2015年9月末日に代表取締役社長を退任。

2016年7月には、KPMGコンサルティング株式会社の代表取締役社長に再就任。その後、2018年10月には日本障害者スキー連盟の会長に就任し、スポーツ振興にも貢献しました。また、2019年4月には慶應義塾大学理工学部の訪問教授に就任し、教育分野でも活躍しました。2020年1月にはKPMGコンサルティング株式会社の代表取締役社長を退任し、同年3月にはDigital Entertainment Asset Pte. Ltd.の共同CEOに就任しましたが、2021年12月に退任しています。

椎名氏は、その卓越した知識と経験を活かし、多岐にわたる分野でリーダーシップを発揮してきました。コンサルティング業界での豊富な経験に加え、教育やスポーツ分野にも貢献する、多才な人物です。

著書

椎名氏は、その専門知識を活かして、以下の書籍を執筆しています。

『サービス業のためのやさしいISO9000の取り方』
『TOCハンドブック―制約条件の理論』
『製品鮮度を高める5つの技術』 （以上、日刊工業新聞社）

これらの著書は、それぞれの分野における実践的な知識を提供しており、多くの読者に支持されています。

学歴

東京都出身
神奈川県立多摩高等学校卒業
1988年 慶應義塾大学理工学部卒業

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