神奈川県立多摩高等学校

神奈川県立多摩高等学校

神奈川県立多摩高等学校は、神奈川県川崎市多摩区宿河原に位置する公立の高校で、1956年に設立されました。設立以来、学力向上に貢献し続け、多くの生徒を育成してきました。2007年には、神奈川県教育委員会により選ばれた「学力向上進学重点校」の一つに指定され、さらに2019年には文部科学省からSSH（Super Science Highschool）に指定され、先端的な教育プログラムに力を入れています。

沿革

学校は数々の歴史的な出来事を経て成長してきました。創立記念日である1956年4月23日を皮切りに、1963年には図書館が完成し、1965年には多摩高会館（食堂）が設置されました。また、創立10周年、20周年、30周年などの節目で記念式典が行われ、学校の発展を祝いました。

1987年には新体育館兼講堂が完成し、2005年には50周年記念式典が盛大に執り行われました。2017年には新校舎の建設が完了し、現在の快適な学習環境が整いました。学校の校訓は「質実剛健」と「自重自恃」であり、生徒たちはこの教えに基づいて学び、成長しています。

SSHの取り組み

多摩高等学校では、SSH指定校として「Meraki」という独自の科目が設置されています。これは、2019年度よりスタートし、探求的な学びを通じてSDGs（持続可能な開発目標）や情報活用能力を身につけることを目的とした教育プログラムです。Merakiはギリシャ語で「情熱」を意味し、生徒が自分自身の興味や情熱を活かして探求を深めることが期待されています。

SDGs DAYs

SDGsに関する学びを促進するための教科横断型授業として、例年9月に開催されるSDGs DAYsがあります。このイベントでは、留学生や地元企業、大学教授を招いた講演会や交流会が行われ、実践的な知識を得る機会が提供されます。

学校施設と改築

新校舎の建設に伴い、1956年から1971年までの古い棟は取り壊され、新たな施設が整備されました。現在、3棟の新しい校舎をはじめ、図書館や体育館、格技場、プールなどの充実した施設があります。特に体育館は1986年に完成し、さまざまなスポーツ活動や学校行事に利用されています。耐震性の向上にも取り組んでおり、県の計画のもとで校舎の耐震化が進められています。

行事

多摩高等学校では多くの年間行事が行われ、特に開校記念日やフレッシャーズキャンプ、文化祭や体育祭は学生たちにとって大切なイベントです。フレッシャーズキャンプは新入生を対象とし、交流を深める機会となっています。また、合唱コンクールや芸術鑑賞会、球技大会なども盛況で、生徒たちは楽しみながらも技術を磨く場となっています。

部活動

学校では多様な部活動が展開されており、運動部としては陸上競技やダンスドリル、水泳、バドミントン、野球などがあります。文化部では合唱や吹奏楽、ギターアンサンブルなど、数多くの団体が活躍しており、全国大会への出場経験も豊富です。特に合唱部は数々のコンクールで金賞を受賞しており、全国的にも評価されています。

交通アクセス

交通はJR南武線の宿河原駅から徒歩8分の位置にあり、通学にも便利です。学校はその立地と教育の質の高さから、多くの生徒に選ばれています。

著名な出身者

多摩高等学校は数多くの著名な出身者を輩出しています。研究者や政治家、経済人、アナウンサー、芸能人など、さまざまな分野で活躍するOB・OGが多く在籍しており、学校の名声を高めています。

多摩高等学校は、これからも地域に根ざした教育を通じて、生徒たちの未来を育んでいくことでしょう。

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