楡山神社

楡山神社

埼玉県深谷市原郷に位置する楡山神社は、JR深谷駅や深谷市役所の北東、福川に架かる権現堂橋の南側に鎮座する古社です。

歴史

神社の創建は、伝承によれば孝昭天皇の御代に遡るとされ、非常に古い歴史を持っています。この地域一帯には木の本古墳群が広がっており、楡山神社もその中に位置しています。同名の式内社に比定されていることから、その起源は古代にまで遡ることができ、歴史の深さを感じさせます。

社名の由来は、かつて神域に多くの楡（ニレ）の木が生い茂っていたことによるとされています。このことが、神社が「楡山」と呼ばれるようになった所以です。

江戸時代には、天台宗の東学院が別当寺となり、神社は「熊野三社大権現」や「熊野社」とも呼ばれるようになりました。しかし、『新編武蔵風土記稿』には、地元の人々が依然として「楡山神社」と呼んでいたことが記されています。これは、地域住民にとって、この神社が古くからの名称で親しまれていた証拠と言えるでしょう。

明治時代に入り、明治5年（1872年）には郷社に指定され、その後、大正12年（1923年）には県社に昇格しました。これにより、楡山神社は地域における重要な神社としての地位を確立しました。

祭神

楡山神社の祭神は、伊邪那美命（いざなみのみこと）です。伊邪那美命は、日本神話において国産みや神産みに関わった女神として知られ、この神社では、その御神徳を仰ぎ、地域の安寧を祈っています。

その他

神社は、古くからの歴史と自然に囲まれ、静かで落ち着いた雰囲気を保っています。参拝に訪れる人々は、この場所で心の安らぎを得ていることでしょう。

外部リンク

楡山神社 - 公式サイト

もう一度検索