楢﨑智亜

楢崎智亜（ならさき ともあ）

概要

楢崎智亜は、1996年6月22日生まれの日本のスポーツクライマーで、栃木県宇都宮市出身です。TEAM auに所属し、特にスピード競技において日本記録を保持しています。彼の弟である明智も同じくクライマーであり、スポーツクライミング界で注目されています。また、妻の野口啓代も日本を代表するクライマーです。

経歴

楢崎は、身長170cm、体重60kg、体脂肪率は非常に低い2～4％の健康的な身体を持つアスリートです。彼は栃木県立宇都宮北高等学校に通いながら、クライミングの道に邁進してきました。特に海外ではその身体能力、優れた跳躍力、俊敏性によって「ninja」として称賛されており、他の選手には真似できない独特のスタイルは「Tomoa style」と呼ばれています。

彼はスポーツの基礎を体操で学び、幼稚園の頃から器械体操を始めましたが、10歳で体操の恐怖を克服できず、活動を休止します。その後、兄の影響でスポーツクライミングに出会い、ジャパンカップに初出場したのは中学3年生の2011年でした。この頃はまだ遊び感覚でクライミングに取り組んでいました。2014年には高校3年生でワールドカップに初出場し、2015年にはプロクライマーとしての道を歩み始めました。彼は当時まだ高卒でプロになるクライマーがいなかったため、大きな挑戦を果たしました。

彼の父親は、2年以内に結果が出なければ辞めるようにと告げていましたが、楢崎はその期待に応える形で2016年にワールドカップで2勝し、世界選手権でも優勝。世界ランキングも急上昇し、アスリートとしての地位を確立しました。2016年8月には株式会社KDDIとスポンサー契約を締結し、TEAM auの一員に加わりました。

2020年には、スポーツクライミングが東京オリンピックの正式競技として採用され、日本代表選手に内定。さらに、2020年10月24日には日本人として初めて5秒台の記録を樹立し、絶えず進化を続けています。2021年の東京オリンピックでは男子複合予選で総合2位となり、決勝にも進出し、最終的に4位でフィニッシュしました。

競技成績

楢崎智亜は数々の国内外大会で卓越した成績を収めています。国内大会においては、2015年に日本ユース選手権とユース選手権ボルダリング競技大会で優勝し、2018年から2020年にかけてはコンバインド・ジャパンカップにおいても優勝を果たしました。

ワールドカップにおいても、彼は数度の表彰台を獲得しており、特に2016年には年間総合優勝を達成しました。その後も着実に力をつけていきました。2019年には再びワールドカップ年間総合優勝となり、さらなる高みへ挑戦しています。国際的な舞台でも数多くの成績を残し、特にボルダリングにおいての成績は際立っています。

私生活

商業契約やスポーツ活動以外にも、私生活では2021年12月25日に野口啓代との結婚を発表しています。今後も、彼の活動や技術向上、家庭生活などから目が離せません。

楢崎智亜の魅力は、彼の卓越した能力だけでなく、挑戦を恐れず果敢に進んでいく姿勢でもあります。彼の活躍は、今後も多くのクライマーやファンにとって刺激と影響を与え続けるでしょう。

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