業務車4号

業務車4号 (ぎょうむしゃよんごう)

業務車4号は、陸上自衛隊の装備品であり、特に小規模な人員輸送を目的として設計された車両です。この車両の基本モデルはトヨタ・ハイエースコミューターで、外観はほぼ同一ですが、特有の特徴を持っています。自衛隊の内部ではこの車両は「ギョーヨン」と略称されています。

諸元

業務車4号の具体的なスペックは以下の通りです:

• - 全長: 5,030mm
• - 全幅: 1,690mm
• - 全高: 2,200mm
• - エンジン: 直列4気筒
• - 排気量: 2,800cc
• - 乗車定員: 15名

特徴

この車両の外観は、トヨタ・ハイエース・スーパーロング・ハイルーフと非常に類似していますが、主な違いはフロントバンパーに装備されているオプションのフォグランプです。このフォグランプは視界を確保するために重要な役割を果たします。

ナンバープレートに関しては、一般車両と同じ仕様で「2ナンバー」が装着されています。このため、特有の6桁の自衛隊ナンバーは使用されず、陸上自衛隊ならではの機能がそのまま反映されています。

登場作品

この業務車4号は、いくつかの映画にも登場しています:

• - 『相棒 -劇場版III- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』

この映画では特殊作戦群の車両として利用され、CH-47J(LR)と共に、主要キャラクターである杉下右京と甲斐享が訓練名目で鳳凰島から東京都内へ輸送される場面があります。登場する際のナンバーは自衛隊仕様になっているため、特徴的な外見と共に印象的です。

• - 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』

この作品では、防衛軍所属の車両として登場します。妙高山でのトンネル崩落事故の際に出動し、車内で事故目撃者の事情聴取を行うシーンがあります。また、ゴジラによる攻撃に備えて、横浜に展開した部隊の一員としても重要な役割を果たしています。

関連項目

業務車4号は、陸上自衛隊の車両体系の一部であり、他にも以下の業務車が存在します:

• - 業務車1号
• - 業務車2号
• - 業務車3号

また、庁用車も陸上自衛隊で利用されている関連車両として挙げられます。

このように、業務車4号は陸上自衛隊の人員輸送に欠かせない装備として重要な役割を果たしています。小規模の輸送から、安全かつ効率的な業務遂行のために、今後も幅広く活用されることが期待されます。

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