楽天生命保険

楽天生命保険株式会社

楽天生命保険株式会社は、東京都港区に本社を置く日本の生命保険会社です。楽天グループ株式会社傘下の中間持株会社、楽天インシュアランスホールディングスの完全子会社です。

沿革

楽天生命保険の前身は、エキスパートアライアンス株式会社が運営していた任意共済事業です。2006年の保険業法改正により、任意共済が規制対象となったことを受け、2008年に生命保険業免許を取得し、アイリオ生命保険株式会社として新たにスタートしました。

任意共済から生命保険への転換

エキスパートアライアンス株式会社は、アリコジャパン（現・メットライフ生命保険）副社長やアクサ生命保険（旧法人）社長を歴任した中川博迪が1996年に設立。1999年に会員制ロードサービス事業をスタートさせると共に、会員向けのサービスとして任意共済事業を開始しました。多段階販売方式で会員数を増やし、2007年には契約者数約30万人、契約件数約90万件と、任意共済事業者として国内トップに成長しました。

2006年の保険業法改正を受け、2007年10月にエキスパートアライアンス保険準備株式会社を設立し、金融庁に生命保険業の免許を申請。当初は多段階販売方式を前提としていましたが、最終的にはこれを断念し、既存の共済契約と新規の生命保険契約の経理を区分しました。

2008年8月1日、生命保険業免許を取得し、アイリオ生命保険株式会社に商号を変更。社長には米田光生が就任しました。これは、任意共済から生命保険業への初めての転換事例となりました。

楽天の経営参画

楽天は設立当初からグループ会社の楽天ストラテジックパートナーズ（現・楽天証券）を通じてアイリオ生命に出資していましたが、2010年7月30日に資本・業務提携を結び、楽天が第三者割当増資を引き受けて33.8％の株式を取得。同年12月29日には楽天所有の株式全てが議決権を有するA種株式となり、議決権ベースでの株式保有率が33.9％となったため、楽天の持分法適用関連会社となりました。

2011年9月には両社で共同開発した医療保険3商品を「楽天の保険」サイトで販売開始。2012年2月には親会社であったエキスパートグループホールディングス株式会社 を吸収合併したため、楽天が筆頭株主となりました。

2012年9月20日、楽天はアイリオ生命を子会社化することを発表。10月には楽天の株式の保有率が議決権ベースで87.8％となり、楽天の連結子会社となりました。その後2013年3月27日に楽天の完全子会社となり、同年4月1日に、商号を楽天生命保険株式会社に変更しました。

楽天グループの保険会社として

商号変更と共に保険商品のネット販売を本格的に開始。2014年10月には、一定の条件を満たす楽天会員を対象とした無料がん保険のサービスを開始しています。

2015年6月には、設立以来社長を務めていたエキスパートアライアンス出身の米田光生が退任し、楽天出身の高澤廣志が社長に就任。2015年11月には、年齢・性別に関係なく保険料が一律（月額2,000円）で、健康祝い金を楽天スーパーポイントで受け取ることが出来る総合保障保険「楽天生命のスーパー2000」の発売を開始しました。健康祝い金をポイントで支払うサービスは業界初です。

2018年1月には、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場であるKoboパーク宮城（宮城球場）の命名権が楽天生命名義となり、楽天生命パーク宮城に改称されました。

2018年4月には、楽天市場に出店する法人向けの生命保険商品の開発および販売を目的として、第一生命ホールディングスと業務提携。同年7月には楽天の保険中間持株会社・楽天インシュアランスホールディングス株式会社の設立に伴い、株式移転により同社の完全子会社となりました。

年表

2007年10月 - エキスパートアライアンス保険準備株式会社を設立
2008年8月 - 生命保険業免許を取得し、アイリオ生命保険株式会社に商号変更
2010年7月 - 楽天と資本・業務提携
2012年10月 - 楽天の連結子会社となる
2013年4月 - 楽天生命保険株式会社に商号変更
2018年7月 - 楽天インシュアランスホールディングス株式会社の完全子会社となる

関連項目

宮城球場 - 2018年より命名権を取得し楽天生命パーク宮城とする
川平慈英 - 2017年より楽天生命のテレビCMに出演

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