榊原利彦

榊原利彦：俳優、演出家、そしてマルチな才能

榊原利彦(さかきばら としひこ)は、1969年7月27日生まれ、神奈川県横浜市出身の俳優、演出家です。181cmの長身と76kgの体躯を誇り、血液型はB型。

1989年、演劇集団幕末塾の一員として芸能界にデビューしました。当初は芸名「咲輝(さかき)」を使用していましたが、その後本名に戻し、太田プロダクションに所属。1993年にはNHK連続テレビ小説『ええにょぼ』に出演するなど、数々のテレビドラマで活躍を始めます。

1994年から17年間に渡り、竹内力との共演で知られる『JINGI 仁義』シリーズに主演。同シリーズは2012年に一旦最終章を迎えましたが、その後も『民事介入暴力 非合法領域』シリーズや『起業士 天馬』シリーズなど、数多くの作品で主演を務めました。

俳優活動と並行して、舞台活動にも精力的に取り組んでいます。1997年から舞台に立ち始め、1997年には舞台『念波先生』、朗読劇『生きてゐる小平次』などをプロデュース。2006年10月には自身の劇団「レッドフェイス」(現・THE REDFACE)を旗揚げしました。2020年3月までにオリジナル作品19作品、計80回の公演を成功させています。自身の劇団の旗揚げ以降は、脚本・演出・出演と、作品制作の全てを自身の手で行っています。

2007年には東海テレビのドラマ『愛の迷宮』に出演。2009年には芸名を「榊原利彦」に戻し、『JINGI 仁義』シリーズにも復帰しました。

活動は多岐に渡り、2010年にはファンクラブ「BLUE★LION」が10周年を迎えました。2011年には舞台『呑象 DONSYOU』が第66回芸術祭参加作品に選出。2016年にはオペラ『オペラコミック・Carmen』で初のオペラ演出に挑戦し、高い評価を得ました。同作品はその後も複数回再演されています。

2017年には、食事をしながら観劇できる新しいスタイルの舞台「ディナーシアター」をスタート。自ら料理を振る舞うなど、その活動は多才さに溢れています。俳優業以外にも、ポップアートの画家としての顔も持ち、個展を開催するなど幅広く活躍しています。

近年では、2020年12月から一人芝居『天才の仕事』シリーズをスタート。2021年4月からはラジオ番組『サカキバLIFE』でDJとして活躍しています。同年7月からは舞台公演を再開し、2022年には『高島嘉右衛門列伝』を上演。同作の総集編は令和4年度（第77回）文化庁芸術祭参加作品に選ばれています。2024年にはYouTubeチャンネル『Sakakibachannel』を開設し、新たな表現方法にも挑戦しています。

彼のキャリアは、テレビドラマ『明日に向かって走れ!』、『びんた』、『スクールウォーズ2』、『ええにょぼ』など、多くの作品に出演。また、『世にも奇妙な物語』にも出演経験があります。映画では、『君は僕をスキになる』、『バカヤロー!3 へんな奴ら クリスマスなんか大嫌い』、『ゴジラ2000 ミレニアム』などに出演。Vシネマでは『仁義』シリーズを始め数多くの作品で主演を務めています。

舞台においても、劇団REDFACEでの活動が中心です。代表的な作品として、『カナリヤタウン』、『アクジョニツイテ』、『爾汝の社』、『七慟伽藍』、『呑象DONSYOU』、『オペラコミックCarmen』などがあり、数々のオリジナル作品を創作し続けています。

榊原利彦は、俳優、演出家という枠にとらわれず、ラジオパーソナリティ、YouTuberなど、常に新しい表現に挑戦し続けるマルチな才能の持ち主と言えるでしょう。今後の更なる活躍が期待されます。

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