榊菜吟

榊菜吟（さかき なな）について

榊菜吟は、2003年11月12日生まれの女流棋士で、日本将棋連盟関西本部に所属しています。彼女の女流棋士番号は77で、大阪府の大阪市から来ました。大阪夕陽丘学園高等学校を卒業した後、将棋界での道を歩み始めました。

将棋の始まりと棋歴

彼女の将棋人生は、小学生の頃に友人から誘われたことがきっかけでした。その後、将棋の魅力に引き込まれ、徐々に技術を磨いていきました。

2017年には、第38回全国中学生選抜将棋選手権大会で準優勝を果たし、注目を浴びます。また、第10回女子アマ王位戦・関西大会では、山口稀良莉、仁子梨姉妹に次ぐ3位入賞を達成しました。これらの成果は、彼女の将棋界でのさらなる活動への道を開くこととなります。

プロ入りと成績

榊は、関西研修会で十分な成績を収めた結果、2022年5月1日付で女流2級としてプロ入りを果たしました。彼女は久保利明九段の門下生としてプロ棋士としての第一歩を踏み出します。

プロ初戦となった2022年5月28日の第16期マイナビ女子オープン予備予選では、山口稀良莉を下して勝利をつかみましたが、その後はなかなか勝ち星を挙げられず、2023年3月20日の第3期白玲戦D級4回戦でようやく2勝目を挙げるまで、公式戦での成績が振るいませんでした。この結果は新人女流棋士としては厳しいもので、白玲戦では最終的に2勝6敗となり、降級点を持ってしまうことになりました。

しかし、2023年5月27日に行われたD級6回戦での渡辺弥生戦では、序中盤からの攻めと堅実な受けを駆使し、勝利を果たしました。この勝利によって、彼女は渡辺の昇級争いの首位を引き下げるという重要な役割を果たしました。これにより、榊の名は将棋界にさらに広まりました。

棋風と個性

榊菜吟の棋風は主に振り飛車であり、独自のスタイルを確立しています。彼女の才能はまだ若く、将来が非常に楽しみです。

プライベートでは、音楽鑑賞やジグソーパズルが趣味で、リラックスできる時間を大切にしています。師匠である久保九段については、「将棋の技術だけでなく、さまざまな相談にも乗ってくれる優しい師匠」とのコメントもあり、その深い信頼関係が伺えます。特に、久保から贈られた京扇子を愛用していることからも、彼女の師弟関係の大切さを感じ取ることができます。

また、彼女の弟である大輝も同じく久保門下で活動しており、共に将棋界の未来を築いていく存在です。2022年にはタイトル戦の記録係を務める経験を持つなど、家族ぐるみで将棋に取り組んでいます。

今後の展望

榊菜吟の今後の成績や活躍が期待される中、彼女自身もさらなる成長を目指して日々努力しています。将棋界での彼女の活躍を見守りながら、彼女自身のスタイルを確立していく姿を楽しみにしています。

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