渡辺弥生

渡辺弥生のプロフィールと棋歴

渡辺弥生（わたなべ みお、1979年9月2日生まれ）は、日本将棋連盟に所属する女流棋士です。故郷は新潟県南魚沼市で、女流棋士番号は41です。彼女は2011年3月31日まで女流棋士番号65を保持しており、所司和晴七段の門下で修行しました。さらに、彼女は日本の将棋界で初めて東京大学を卒業した女流棋士でもあります。

彼女の背景と教育

渡辺は経済学者である父の仕事の影響で、アメリカ合衆国のミネアポリスで生まれ、9歳までアメリカで過ごしました。海外での生活を経た後、日本に戻ってからは新潟県立国際情報高等学校を卒業し、その後東京大学文科2類に入学します。経済学部で学んだ彼女は、当初は数学者や数理経済学の研究者を目指していました。

大学の理科1類に進学するために受験勉強を再開し、無事に合格しました。しかし、彼女は理科1類の授業についていけなくなり、最終的に2006年には中退することになります。その後、将棋に興味を持ち始め、大学の将棋部で腕を磨きました。

女流棋士への道のり

2006年に女流育成会に入会した渡辺は、そこに設けられた30歳までという年齢制限の中で挑戦を続けました。彼女は2007年度前期リーグで昇級点を獲得し、2008年度後期リーグでも好成績を収めました。最終的に2009年に女流2級としてプロ入りし、史上初の東大出身女流棋士となりました。

女流プロ入りから数年後、2011年には女流1級に昇級しましたが、バトルが続くB級リーグで結果が出ず、名人位戦予選にも敗れました。2013年度には女流王座戦で準決勝に進出し、同時に女流初段に昇段しました。2017年以降は将棋ライターとしても活動し、公式サイトでコラムを執筆しています。

棋風とスタイル

渡辺の棋風は居飛車と振飛車を駆使するオールラウンドプレーヤーとして知られています。ただし、彼女自身は「振り飛車でしか勝てない居飛車党」と自称しています。このようなユニークなスタイルは、彼女の個性を強く表しています。

昇段・昇級履歴

彼女の昇段・昇級履歴は以下の通りです。

• - 2006年4月 - 女流育成会入会
• - 2009年4月 - 女流2級（プロ入り）
• - 2011年3月 - 女流1級
• - 2013年8月 - 女流初段
• - 2023年3月 - 女流二段（70勝達成）

最後に

渡辺弥生は、将棋界において確固たる地位を築きつつあり、その活動は将来さらに広がることでしょう。今後のさらなる活躍が期待される一人です。

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