榛名 (戦艦)

戦艦榛名（はるな）の歴史

概要

榛名は日本海軍の巡洋戦艦であり、後に戦艦に改装されました。金剛型の三番艦で、その艦名は群馬県に存在する榛名山に由来しています。当初は「装甲巡洋艦」として設計され、一等巡洋艦の命名慣例に従った結果、旧国名ではなく山の名前が使われました。艦内には榛名神社から分祀された艦内神社があり、艦長および乗組員はしばしば参拝していました。戦後もその名は海上自衛隊の護衛艦「はるな」に引き継がれています。

建造の経緯

榛名は1911年に神戸の川崎造船所に発注され、民間で初めて主力艦が建造されることとなります。1912年に起工し、1913年に進水。その年の11月には機関の不具合により遅れが生じ、建造責任者であった篠田恒太郎が自刃するという悲劇もありました。榛名は1915年4月に竣工し、海軍の一員として活躍を始めます。

新造時の特徴

榛名の特徴は主機として川崎造船所が製造したブラウン・カーチス式直結タービンを使用し、国産の四一式36センチ砲を主砲に採用していたことです。最初は片舷8門の副砲を装備していましたが、戦局の変化に伴いこれらは撤去されました。また、初期には魚雷発射管を装備していましたが、その後の戦闘ではほとんど使用されませんでした。

艦歴

戦前

榛名はその後、第一次世界大戦に参加し、警備任務を通じて日本海軍の連合国側としての役割を果たしました。1920年には爆発事故が発生し、修理を経て近代化改装が行われました。この改装によって主に重油専焼缶への換装や防御力の強化が図られ、艦の特性が大きく変わります。1930年代にはさらなる改装が行われ、現代戦に適応した艦隊の一員として活躍しました。

太平洋戦争

開戦時には第一艦隊に所属し、南方作戦の支援に従事しました。榛名はミッドウェイ海戦やガダルカナル戦のような主要な海戦に参加し、艦隊の一員として多くの戦闘を経験しました。しかし、敗戦が近づくにつれ、艦の老朽化と共に補給が困難になり、停泊を余儀なくされました。

最期

1945年には修理を行った後も戦うことはなく、停泊していましたが、数度の空襲によって艦は大破し、最終的には戦争を終えることとなりました。榛名は1946年に解体され、その役割を終えました。日本海軍の艦で最も多くの戦闘を経験し、特に多くの海戦を生き延びた榛名は今なおその名を語り草としています。

主要目一覧と歴代艦長

榛名の艦歴において多数の艦長が指揮を執り、各時代において重要な役割を果たしました。艦長や艦の特徴、歴史的背景などを検証することにより、榛名の存在が戦艦としてどのように日本の海軍に寄与したのかを把握できます。

榛名は単に軍艦としての機能を持つだけではなく、日本の歴史に深く根ざし、神社の存在や艦名由来からもその文化的な意義を感じ取ることができます。

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