榮男樹

榮 男樹（さかえ だんき）は、1986年4月21日に兵庫県で生まれた、日本のスーツアクター、スタントマン、そしてアクション俳優です。数々のアクション専門家を輩出してきたジャパンアクションエンタープライズ（JAE）に所属しており、同プロダクションの43期生としてキャリアをスタートさせました。また、特筆すべき経歴として、元自衛隊員であったことも知られています。

アクションの世界に身を置く榮氏は、体重61キログラムという身体能力に加え、合気道初段の有段者であり、サッカーやスキューバダイビングといった多彩な趣味や特技を持っています。これらの身体的な強みや培われたスキルが、彼の演じるキャラクターに活かされています。

主な活動の場は、テレビドラマ、映画、オリジナルビデオ、配信ドラマ、舞台など多岐にわたりますが、特にその真骨頂を発揮しているのは、日本の特撮作品です。テレビ朝日系列で放送される『仮面ライダーシリーズ』や『スーパー戦隊シリーズ』には、デビュー当初から継続的に参加しており、数多くのキャラクターのスーツアクターを務めてきました。彼の演じるキャラクターは、ヒーローの敵となる怪人や組織の構成員、物語の重要なサブキャラクター、そして時には特定の仮面ライダーなど、作品世界に深みを与える重要な役割を担っています。

『仮面ライダーシリーズ』では、『仮面ライダーウィザード』以降、多くの作品に携わっており、『仮面ライダーエグゼイド』ではグレングラファイトバグスターなどを、『仮面ライダーゼロワン』ではマギアや志田、『仮面ライダーセイバー』ではレジエルやデザスト（仮面ライダーファルシオンとしての姿も含む）、カリュブディスメギドなどを演じ、強烈な印象を残しました。また、『仮面ライダーリバイス』では、ウルフ・デッドマン、ベイル、クリムゾンベイル、仮面ライダーオーバーデモンズ（玉置が変身する形態）、ギフジュニア、ギフテリアンなど、デッドマンや物語の鍵となるキャラクターを数多く担当しています。『仮面ライダーギーツ』では仮面ライダーギンペンや仮面ライダージーン、様々なジャマトなどを演じ、『仮面ライダーガッチャード』でもマルガムやドレットルーパーなどを務めるなど、その活動はシリーズをまたいで続いています。

『スーパー戦隊シリーズ』においても、『獣電戦隊キョウリュウジャー』以降、継続的に出演しており、数多くの怪人や戦闘員、メカニックなどを演じ分けています。最新シリーズである『爆上戦隊ブンブンジャー』や、今後の展開が期待される『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』でのゴジュウティラノ役など、常に第一線でアクションを繰り広げています。

特撮作品以外の出演としては、テレビドラマ『遺留捜査』や『だが、情熱はある』などに脇役として登場したほか、映画『暗殺教室〜卒業編〜』や『牙狼-GARO- 神ノ牙-KAMINOKIBA-』、テレビドラマ版にも参加した『太陽は動かない』などにも出演しています。また、シアターGロッソでのキャラクターショーや、『滝沢歌舞伎ZERO』などの舞台公演にもアンサンブルとして参加し、その身体能力を活かしたパフォーマンスを披露しています。

メディア掲載としては、『仮面ライダーリバイス 特写写真集「Buddy Up!」』でスーツグラビアやインタビューが掲載されるなど、スーツアクターとしての側面に光が当てられることもあります。SNSを通じてファンとの交流も行っており、ジャパンアクションエンタープライズの公式サイトで詳細なプロフィールを確認できます。

元自衛隊員という異色の経歴からアクションの世界へ転身し、日本の特撮界を支えるスーツアクターとして、数々のキャラクターに命を吹き込んできた榮男樹氏。彼の繰り出す迫力あるアクションは、作品のリアリティを高め、視聴者に感動を与え続けています。今後のさらなる活躍が期待されるアクション俳優の一人です。

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