槇みちる

まきみちるの魅力と音楽人生

まきみちる（本名：分家 真理子）は、1947年3月7日生まれの日本の女性歌手で、1960年代のアイドルとして特に知られています。彼女は大阪府出身で、初めの活動名は「槇みちる」でしたが、2006年以降「まきみちる」と改称しました。現在もCMソングを中心にスタジオワークでの活躍が目立ち、幅広いジャンルでその才能を発揮しています。

音楽キャリアの始まり

まきみちるは1962年に大阪のジャズ喫茶で初めてパフォーマンスを行い、1963年に東京へ上京しました。そして、1965年には渡辺プロダクションにスカウトされ、同年の1月に日劇での『クレージー・キャッツ、ザ・ピーナッツ・ショー』で正式にデビューを果たします。その後、テレビオーディション番組において入賞し、1965年には洋楽の日本語訳カバー「可愛いマリア」でレコードデビューを飾りました。

この楽曲は当時の流行を先取りしたもので、彼女の名声を一気に高めるきっかけとなりました。1966年には「若いってすばらしい」が大ヒットし、これをもって彼女はトップアイドルの仲間入りを果たします。

さらなる活躍と引退

1969年には、第1回合歓ポピュラーフェスティバルに出場し、名曲「片想い」を披露。興味深いことに、この楽曲は中尾ミエや中森明菜のカバーでも知られることになりますが、実は彼女が最初に歌ったアーティストです。この年の11月にはシングル『鈴の音がきこえる』のB面としてリリースしました。

その後、1970年に一旦引退を決意した後、スタジオミュージシャンとして再び活動を再開し、CMソングを中心に2000曲以上の楽曲を歌い上げました。特に東京ディズニーランドなどのテーマパーク内で流れる楽曲も多く手掛けています。

幅広い音楽活動

彼女は伊集加代子率いるシンガーズ・スリーのメンバーとしても活動しており、多くの楽曲のバックコーラスに参加しました。中でも、岩崎宏美や桜田淳子、沢田研二といった著名アーティストとのコラボレーションは、彼女の音楽キャリアの豊富さを物語っています。

再び注目を集めたのは、2005年の「年忘れにっぽんの歌」で彼女が特別出演し、「若いってすばらしい」をフルコーラスで歌唱したことです。このパフォーマンスは引退後初のテレビでの公演として、多くの視聴者の心を掴みました。

最近の活動

2006年には「槇みちる」から「まきみちる」に改名し、フランク・シナトラへのトリビュート・アルバム『マキズ・バック・イン・タウン!』をリリース。これを機には、ライブ活動も再活性化し、今なお精力的に音楽活動を続けています。2019年には『マイ・ソングス・フロム・ニューヨーク』というアルバムを発表し、新しい音楽的挑戦にも取り組んでいます。

ディスコグラフィー

彼女のシングルやアルバムには、数々の名曲が収録されており、1965年からのシングル「可愛いマリア」、アルバム『マキズ・バック・イン・タウン!』などが特に有名です。また、CMソングにも多く携わり、様々な商品で耳にすることができるのが彼女の魅力の一つでもあります。

まきみちるはそのキャリアを通じて、常に多彩で独自のスタイルを追求してきました。彼女の音楽と影響力は、今後も多くの人々に愛され続けるでしょう。

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