構造計画研究所

株式会社構造計画研究所：技術と革新で未来を創造するエンジニアリング企業

株式会社構造計画研究所（略称：構研、KKE）は、1956年、東京工業大学の研究室を拠点に設立された、日本を代表するエンジニアリングコンサルティング組織です。長年にわたり培ってきた高い技術力と、大学発ベンチャー企業ならではの革新性を武器に、多岐にわたる事業を展開しています。

創業から現在まで：技術革新の歩み

創業者は服部正氏。東京工業大学在籍中に培った構造設計の専門知識を活かし、戦後の日本の高度経済成長期において、数々の重要な建築プロジェクトに携わりました。和歌山城や熊本城の復元工事などもその一つです。

創業当初から、最新技術の導入に積極的な姿勢を貫いてきました。1960年代には、当時としては高価な電子計算機をいち早く導入し、コンピュータ技術を構造設計に応用することで、業務の効率化と高度化を実現しました。さらに、日本IBMや富士通といったIT企業とも連携し、エンジニアリングソフトウェアの開発にも注力。日本のコンピュータ技術の発展にも貢献しました。

1970年代には、ミニコンピュータの開発・販売を行う日本ミニコンピュータ株式会社を設立するなど、常に時代の先端を行く企業姿勢を貫いています。その後も、高層建築や特殊な形状の建築物の構造設計、耐震・免震構造設計といった高度な専門性を要する分野で実績を積み重ねてきました。2002年には森ビル六本木ヒルズ計画にも参画。

1980年代には、移動体通信事業にも参入。ネットワーク開発やソリューション事業、マーケティング事業など、事業領域を積極的に拡大してきました。

オペレーションズリサーチ技術による最適化手法やマーケティングコンサルティングなど、新たな領域への挑戦も積極的に行い、常に進化を続ける企業です。近年は、国内外のベンチャー企業との連携にも力を入れており、新たな技術やビジネスモデルの創出を目指しています。

企業理念とビジョン：社会への貢献を第一に

企業理念は「大学、研究機関と実業界とをブリッジする総合エンジニアリング企業」。「工学知」を重視し、社員の論文や学会発表を積極的に支援しています。

5つの「I」（Intelligent、Interdisciplinary、Innovative、International、Independent）をミッションとして掲げ、常に知的な探求と革新を追求。グローバルな視点と自由な発想を重視し、社会に貢献できる企業を目指しています。

「Innovating for a Wise Future」というスローガンを掲げ、科学技術を社会に伝播させることを使命としています。近年は、外国人材の採用にも積極的で、グローバルな人材育成にも力を入れています。

経営においては、日本の経営学の第一人者である野中郁次郎氏や岩井克人氏の理論を参考に、21世紀型知識集約型企業を目指し、日々努力を続けています。

事業分野：多様なニーズに対応する総合力

主な事業分野は、エンジニアリングコンサルティングとプロダクツサービスです。

エンジニアリングコンサルティング：構造設計コンサルティング、住宅メーカー向けシステム開発、建設・製造業向けシステム開発など、幅広い分野をカバーしています。
プロダクツサービス：構造解析ソフトウェア、設計者向けCAEソフトウェア、クラウドサービスなどを開発・販売しています。

沿革：着実な成長と挑戦の歴史

1956年の創業以来、東京工業大学発のベンチャー企業として、着実に成長を続けてきました。数々の事業展開や拠点開設、そして資本参加を通じて、常に挑戦を続ける姿勢を示しています。東京証券取引所スタンダード市場の上場廃止を経て、現在は株式会社構造計画研究所ホールディングスとして新たなスタートを切っています。

まとめ：未来への挑戦

株式会社構造計画研究所は、創業以来、技術革新と社会貢献を両立させながら、着実に成長を遂げてきました。これからも、大学発ベンチャー企業としての自由な発想と挑戦精神を活かし、日本の、そして世界のエンジニアリング業界をリードする存在であり続けるでしょう。

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