樋口新葉

樋口 新葉（ひぐち わかば）

樋口新葉は2001年1月2日に東京都で生まれた日本の女子フィギュアスケート選手です。彼女は早くからスケートに親しみ、3歳の時に母親のすすめでスケートを始めました。以降、その才能は徐々に開花し、指導を受けた岡島功治コーチからも「身のこなしが天性のもの」と評価されています。彼女の特技は縄跳びの三重跳びで、50メートルを7秒1で走ることができるなど、運動能力も非常に高い選手です。

学歴と人間関係

樋口は開智日本橋学園中学校及び日本橋女学館高等学校を卒業後、2019年に明治大学に入学し、2023年に卒業しました。彼女は同級生で元フィギュアスケート選手の平川香織と同じ学校に通っていました。また、同学年の坂本花織とは特に親しい関係で、試合前にはお互いの緊張を和らげるために談笑することもあるそうです。プライベートでは競泳の池江璃花子や卓球の平野美宇とも仲が良く、時折遊びに行くこともあるといいます。

フィギュアスケートキャリア

樋口のフィギュアスケートにおける重要な成功は、彼女がノービス時代から始まりました。2010–2011シーズンには初めて全日本ノービス選手権Bクラスに出場し、12位を獲得。その後、2012年のガルデナスプリング杯ノービスクラスで初優勝するなど、着実に成長を遂げました。2014–2015年シーズンにはアジアフィギュア杯で優勝し、ジュニアグランプリファイナルでも表彰台に立ちました。その後、世界ジュニア選手権でも銅メダルを獲得し、彼女の名は広く知られることとなります。

シニアへ移行した2016–2017シーズンでは、ロンバルディア杯で優勝し、グランプリシリーズにも参加。全日本選手権では宮原知子に次ぎ2位に入賞する実力を示しました。2018年には平昌オリンピックの選考を争う中で喫した悔しい思いもありましたが、世界選手権での銀メダル獲得は彼女のキャリアをさらに輝かせました。2019年からは3回転アクセルの挑戦が始まり、2022年北京オリンピックでは見事に成功させ、多くのファンを感動させました。

怪我と復帰

東京オリンピック直後、樋口は右すねの疲労骨折という厳しい怪我を負い、2022-23シーズンは休養を余儀なくされました。しかし、休養期間中にはホノルルでのフルマラソンに挑戦するなど、自身を磨く時間にしたようです。2023年には復帰を果たし、全日本選手権においても競技を再開していますが、怪我の影響が見られつつも努力を続けています。

技術と演技スタイル

樋口の最大の武器はそのスピードで、力強いジャンプも特徴としています。彼女は全6種類の3回転ジャンプを跳ぶことができ、特に3回転ルッツと3回転ループのコンビネーションジャンプの成功が際立っています。また、精神面においての課題を自覚しており、「緊張感に負けない精神力をつけたい」と語っています。

結論

樋口新葉は日本のフィギュアスケート界において、今後も注目を集める選手です。彼女の努力と才能は、ファンにとって大きな刺激となり続けるでしょう。

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