樋口潮

樋口潮（ひぐち うしお）

1963年6月4日生まれ、群馬県高崎市出身の日本のテレビプロデューサー。
慶應義塾大学理工学部電気工学科を卒業後、株式会社東京放送（現TBSテレビ）に入社。スポーツ局でプロ野球中継やオリンピック中継のディレクターを務めた後、1995年から「スポーツマンNo.1決定戦」と「筋肉番付」を手がけ、「筋肉バラエティ」という新しいジャンルを確立しました。

2003年にはTBSからドリマックス・テレビジョンに出向し、後に転籍。取締役を務めた後、2005年に独立して「株式会社モンスターナイン」を設立。その後もテレビ番組制作に加え、「マッスルミュージカル」のプロデュースや世界初のスポーツテーマパーク「マッスルパーク」の運営など、プロデューサーとして幅広く活動しました。

2011年には、モンスター・ナインが倒産するも、翌月には新会社「株式会社ゴールドエッグス」を設立し、スポーツスクール事業を開始。教育とエンターテイメントを融合させた新しいスポーツ体験を提供しています。また、2017年には新しいスポーツエンターテイメント「KuroOvi」を創設しました。

スポーツバラエティの先駆者

樋口潮は、「筋肉番付」「スポーツマンNo.1決定戦」「SASUKE」など、数々の人気番組を制作し、スポーツとエンターテイメントを融合させた「スポーツバラエティ」というジャンルを確立しました。特に「世界陸上」中継では、織田裕二と中井美穂をキャスターに起用し、アスリートの魅力を分かりやすく伝える番組フォーマットを作り上げました。

2000年代には、TBSで格闘技中継にも力を入れ、「Dynamite！」での曙対ボブ・サップ戦は瞬間視聴率43.0％を記録し、民放初の「紅白超え」を達成。また、「スポーツマンNo.1決定戦」は元旦に4時間半の拡大版を放送し、高視聴率を維持しました。

海外では、「SASUKE」が「NINJA WARRIOR」としてアメリカで大ヒットし、13シーズンが制作されるなど、世界中で高い評価を得ています。また、「筋肉番付」も「Unbeatable Banzuke」として世界各国で放送され、樋口潮の名前がクレジットされています。

マッスルミュージカルとスポーツパーク

樋口潮は、「マッスルミュージカル」のプロデュースも手がけ、2001年の誕生から2011年までに50回近くの公演を実施しました。横浜市や渋谷に専用劇場を建設し、ラスベガス公演も成功させるなど、国内外で人気を博しました。

スポーツパーク事業では、「マッスルパーク」の運営のほか、「フィッシャーズパーク」や「ニンジャ☆パーク」などの新しいアミューズメント施設をプロデュース。スポーツを通じたエンターテイメントの可能性を追求しています。

メディアミックス展開

「筋肉番付」関連では、漫画「筋肉番付外伝 怪傑!金剛くん」の原案・監修や、家庭用ゲームの企画・監修を担当。ゲーム「筋肉番付VOL.2」では、隠しキャラクター「うしおくん」として登場しました。

スポーツスクール事業

2012年には、スポーツスクール「ゴールドスクール」を立ち上げ、現在も18校以上で展開。スポーツを通じて子供たちの成長をサポートしています。

受賞歴

樋口潮は、数々の番組制作で受賞しており、「報道30時間テレビ」や「世界陸上アテネ大会」で社長賞を受賞。その他にも、「ZONE」がアジア太平洋放送連合（ABU）スポーツ番組部門賞を受賞するなど、数多くの賞を受賞しています。

代表的な担当番組

TBS系列：「筋肉番付」「スポーツマンNo.1決定戦」「SASUKE」「K-1 WORLD MAX」「世界陸上」など
フジテレビ系列：「海筋肉王 〜バイキング〜」
テレビ朝日系列：「すくいず!　スポ★カジ」「頑張る人応援バラエティ 体育の時間」など
テレビ東京系列：「ソロモン流」

その他

樋口潮は、スポーツエンターテイメントの分野で革新的なアイデアを生み出し続け、その功績は国内外で高く評価されています。彼のプロデュース作品は、多くの人々に感動と興奮を与え、スポーツの魅力を広めることに貢献しています。

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