横井久

横井 久（よこい ひさし）

横井 久は1932年に大阪府で生まれ、日本のラグビー界に多大な影響を与えた元選手および監督です。彼の実弟である横井章も元ラグビー日本代表として活躍しました。横井は主にセンター（CTB）ポジションでプレーし、大学での活躍を経て、ラグビー界でのキャリアを歩んでいきます。

学生時代のキャリア

横井は旧制・大阪府立北野中学校に入学し、後に新制・大阪府立大手前高等学校を卒業します。その後、早稲田大学ラグビー部に入部し、3年時にはレギュラーに定着しました。大学時代にはその卓越したプレーでチームに貢献し、特に注目された選手として名を馳せました。

卒業後、横井は横河電機に入社しますが、すぐに休職しニューヨーク大学に留学。ニューヨークのマンハッタンクラブでプレーし、外国での経験を積むことでラグビーに対する理解を深めました。この留学は後の指導者としてのキャリアにも大いに役立つこととなります。

早稲田大学監督としての功績

1965年に早稲田大学のラグビー部監督に就任し、その指導のもとでチームはさらなる成長を遂げます。特に1966年1月の第3回日本ラグビーフットボール選手権大会では、八幡製鐵との試合において接戦を制し、早大に初の日本一をもたらしました。この勝利は彼にとっても、チームにとっても非常に大きな意味を持つものでした。

日本代表監督としての挑戦

1973年、日本代表監督に急遽就任することになった横井は、多くの試練に立ち向かうことになります。英仏遠征では、彼の実弟である横井章が主将となり、兄弟体制で挑むことに。ウェールズには大敗したものの、フランス戦では健闘し、試合の結果はフランスラグビー連盟にもテストマッチとして認定されるほどでした。これにより、横井は日本ラグビー界における重要な指導者としての地位を確立しました。

最後の奮闘

1979年には花園でイングランド戦を指揮し、19－21の僅差で敗れたものの、日本代表を先導し続けます。この試合での奮戦は、日本ラグビーの未来に光を与えました。横井は通算で3度日本代表監督を務め、その経験が今の日本ラグビーに生き続けています。

横井久のキャリアは、選手と指導者としての両面から、日本ラグビー界に重要な足跡を残しました。彼の功績は多くの後輩選手にも引き継がれ、これからも日本ラグビーの発展に寄与していくことでしょう。

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