横尾初喜

横尾初喜：繊細な人間ドラマを描く映像作家

1979年4月25日、長崎県佐世保市生まれの横尾初喜氏は、日本を代表する映像作家、映画監督です。株式会社UNITED PRODUCTIONSに所属し、数々の映画やテレビドラマ、ミュージックビデオなどを手掛けてきました。

横浜国立大学卒業後、映像制作会社を経て、2008年に独立。自身の会社FOOLENLARGEを設立し、取締役に就任しました。同社の設立以前から、竹内芸能企画にも参加するなど、映像制作の世界に早くから携わっています。

監督としてのキャリアは2010年にスタート。ヤングマガジン連載のギャグ漫画『チェリーナイツ』の企画から参加し、監督デビューを果たします。以降、映画やテレビドラマ、CM、ミュージックビデオなど幅広いジャンルで作品を制作。

彼の作品の特徴は、繊細な心の機微を捉えた演出です。家族愛や人間愛をテーマに、登場人物たちの感情を丁寧に描き出し、観る者の心を揺さぶる作品を数多く生み出しています。

代表作として、2017年公開の『ゆらり』、2019年公開の『こはく』、2021年公開の『達人 THE MASTER』、2022年公開の『大事なことほど小声でささやく』、そして2023年公開の『こん、こん。』などが挙げられます。これらの作品では、個性豊かな俳優陣を起用し、それぞれが持つ魅力を最大限に引き出す演出で高い評価を得ています。

また、ショートムービーにも積極的に取り組んでおり、SABONとSHORTSHORTS FILM FESTIVALとのコラボレーション作品『PLAN B』や、レオパレス21のブランデッドムービー『つながり』など、数々の話題作を発表。

テレビドラマにおいても、CX、NTV、TX、WOWOWなど、様々な局の作品に携わってきました。『チェリーナイツ』（CX）、『ロストデイズのひみつ』（CX）、『原宿ドラゴン』（MX）、『果てしなき探偵』（HX）、『ぼくは麻理のなか』（CX）、『御茶ノ水ロック』（TX）、『tourist ツーリスト』（WOWOW）、『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』（CX）、『頭に来てもアホとは戦うな!』（NTV）、『世にも奇妙な物語』（CX）、『父と息子の地下アイドル』（WOWOW）、『悪魔とラブソング』（hulu）、『DORONJO』（WOWOW）、『社畜OLちえ丸日記』（hulu）など、数多くの作品に携わり、その高い演出力と幅広いジャンルへの対応力を証明しています。

さらに、ミュージックビデオの制作にも力を注いでおり、GATAS、SKE48、FADE、ヤナキク、TEE、サザンオールスターズ、坊坊主、堂島孝平、興梠マリ、ハルカトミユキ、Novelbrightなど、様々なアーティストのMVを手がけています。

テレビ番組の演出にも携わり、WOWOW「サザンオールスターズ復活特番」、TBS「情熱大陸」（安藤忠雄回）などの演出を担当しました。

私生活では、2015年公開の映画『田沼旅館の奇跡』の撮影を通じて知り合った女優の遠藤久美子さんと2016年7月に結婚。その温かい家庭生活も、彼の創作活動に大きな影響を与えているようです。

横尾初喜氏の作品は、その繊細な演出と、普遍的なテーマが共感を呼び、多くの視聴者や観客を魅了し続けています。今後の活動にも期待が高まります。

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