横尾和博

横尾和博（よこお かずひろ）

日本の文芸評論家、放送作家。1950年8月14日、東京都生まれ。特定非営利活動法人東京都北区市民活動推進機構元理事長、世田谷区建設団体防災協会防災アドバイザーも務めるなど、社会活動にも積極的に関わる。

経歴

中央大学を中途退学。建設団体職員を経て、ドストエフスキー研究を通じて文芸評論の道に進んだ。評論活動は、文学作品の分析に留まらず、現代社会や文化にまで及ぶ。

活動概要

現在は、評論執筆に加え、作家活動、講演、放送番組の構成を手掛けるなど、多角的に活動している。評論対象は、ドストエフスキー研究から始まり、村上春樹、筒井康隆といった現代日本文学の主要作家にも及ぶ。作品の思想や時代背景、社会との関わりを多角的に論じるスタイルを持つ。

放送作家として

情報番組から討論番組、報道番組まで、幅広いジャンルの番組構成を担当。特に政府広報番組やジャーナリズム関連番組に携わる経験が豊富。主な担当番組は以下の通り。

『武田鉄矢の週刊鉄学』（朝日ニュースター）
『中西哲生のJust Japan』（TVKテレビ）
『安部譲二の悪友録』（朝日ニュースター）
『地域建設業を元気に！』（朝日ニュースター）
『郵政改革、竹中大臣に聞く』（tvk）
『MY JAPAN』（朝日ニュースター）

これらの番組構成を通じて、複雑な情報を分かりやすく伝えたり、議論を深める枠組みを作ったりする手腕を発揮している。

メディア出演

識者として、様々なテレビ、ラジオ番組に出演。文芸、社会、政治など幅広いテーマで発言している。主な出演番組は以下の通り。

『愛川欽也パックインジャーナル』（朝日ニュースター）
『本格討論FASE 』（BS11）
『バトルポリティカ 政治に喝』（朝日ニュースター）
『アクセスNOW』（TVKテレビ）
『中西哲生クロノス』（東京FM）
『パックインミュージック』（TBSラジオ）
『サンデーモーニング』（TBS）

著書・編著

文芸評論活動は多くの著作として結実。特に村上春樹に関する評論が多い。

『村上春樹とドストエーフスキイ』（近代文芸社 1991年）
『村上春樹の二元的世界』（鳥影社 1992年）
『筒井康隆「断筆」の深層 闘筆宣言 「言葉狩り」を許すな、擬制の自由社会を撃て』（鳥影社 1993年）
『村上春樹×九〇年代 再生の根拠』（第三書館 1994年）
『文学÷現代』（のべる出版 2005年）
『新宿小説論』（のべる出版 2006年）

また、他作家との共著や編著もある。

立松和平『ドロップアウト』編（ビレッジセンター出版局、1995年）
『立松和平 文学の修羅として 対話・評論・講演』編（のべる出版 1999年）
『こんなテレビに誰がした』共著（毎日新聞社）

これらの著作は、現代文学や社会現象を読み解く上で参考となる。

社会活動

特定非営利活動法人東京都北区市民活動推進機構の元理事長、世田谷区建設団体防災協会防災アドバイザーを務めるなど、地域や社会貢献にも意欲的。日本ペンクラブ会員。

情報発信

公式ブログ「週刊！ 横尾和博」や「横尾和博の赤羽Ｂ級グルメ物語！」など、多角的な情報発信も行っている。

多分野で活動し、独自の視点から社会や文化に提言を行う横尾和博氏は、現代を読み解く論客の一人である。

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