横浜ダービー

横浜ダービー

横浜ダービーとは、神奈川県横浜市をホームタウンとする複数のJリーグクラブ、横浜F・マリノス、横浜FC、Y.S.C.C.横浜が対戦する試合の呼称です。かつてJリーグに所属していた横浜フリューゲルスと横浜マリノスとの対戦も横浜ダービーと呼ばれていました。神奈川県に本拠地を置くクラブチーム同士の対戦は、総称して神奈川ダービーと呼ばれます。

ホームスタジアム

横浜F・マリノスは主に横浜国際総合競技場を、横浜FCはニッパツ三ツ沢球技場をホームスタジアムとして使用します。ただし、集客やイベントなどの都合により、マリノスが三ツ沢、横浜FCが日産スタジアムで主催試合を開催することもあります。同一都市に異なる本拠地を置くクラブ同士のダービーマッチは、横浜ダービーと埼玉ダービーのみです。

概要

横浜F・マリノス vs 横浜FC

両チームの公式戦での初対戦は2006年のプレシーズンマッチでした。リーグ戦での対戦は、両チームがJ1に所属した2007年に初めて実現しました。天皇杯での対戦は2012年が最初で、ルヴァン杯での対戦はまだありません（2024年現在）。

対戦成績

リーグ戦

横浜F・マリノス：4勝2分3敗
横浜FC：3勝2分4敗

初対戦は横浜FCのホーム開幕戦となり、9年ぶりの横浜ダービーとして大きな注目を集めました。チケットは発売日にほぼ完売し、横浜FCが1-0でJ1初勝利を飾りました。2度目の対戦では、F・マリノスがチケットの半額販売や「最後のダービー」という煽り文句で宣伝活動を行い、5万人を超える観客を集めました。試合はF・マリノスが8得点を挙げて勝利しました。

カップ戦・その他

横浜F・マリノス：4勝0敗
横浜FC：0勝4敗

トラブル

過去には、サポーター間のトラブルも発生しています。2007年には、F・マリノスのサポーターグループのリーダーが横浜FCサポーターに暴行を加え逮捕されました。2008年には、横浜FCサポーターによるF・マリノスの広告への破損、投棄行為があり、F・マリノスが警察に届け出て横浜FCに抗議しました。2012年の天皇杯では、横浜FCサポーターが侮辱目的の横断幕を掲出し、クラブが謝罪し、首謀者を無期限入場禁止処分としました。2018年の天皇杯では、横浜FCサポーターが黙祷を無視してチャントを歌い続け、クラブが謝罪する事態となりました。

横浜F・マリノス vs Y.S.C.C.横浜

2012年の天皇杯2回戦で対戦しました。当時JFL所属だったY.S.C.C.横浜は、この試合を「世紀の一戦! 新たな、YOKOHAMAダービー!!」と銘打ちました。試合は4-2で横浜F・マリノスが勝利しました。

対戦成績

横浜F・マリノス：1勝0敗
Y.S.C.C.横浜：0勝1敗

横浜FC vs Y.S.C.C.横浜

公式戦での対戦はまだありません。

横浜マリノス vs 横浜フリューゲルス

1992年から1998年まで公式戦で対戦しました。主に三ツ沢公園球技場と横浜国際総合競技場で開催され、1998年のマリノスのホームゲームは、横浜国際総合競技場におけるJリーグの試合の初開催となりました。1994年には、三ツ沢の芝生張替え工事のため、平塚競技場で開催されました。Jリーグにおける最初のダービーマッチであり、両チームの合併により今後は開催されません。

対戦成績

リーグ戦

横浜マリノス：10勝1分7敗
横浜フリューゲルス：7勝1分10敗

カップ戦・その他

横浜マリノス：1勝2敗
横浜フリューゲルス：2勝1敗

その他

日本リーグ時代には、マリノス、フリューゲルスの前身である日産、全日空に加え、同じく三ツ沢を本拠地とした古河電工との対戦も横浜ダービーと呼べるかもしれません。Jリーグ元年の段階で唯一同じスタジアムを本拠地に構える2クラブであった両者の対戦を、海外では「ローカル・ダービー」と呼ぶことがNHKアナウンサーから紹介されました。1999年には、当時JFL所属だった横浜FCが神奈川県サッカー選手権大会決勝でマリノスユースと対戦し、3-1で勝利しました。

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