横浜上原教会

横浜上原教会の歴史と発展

横浜上原教会（よこはまうえはらきょうかい）は、神奈川県横浜市西区に位置し、日本基督教団に属する旧メソジスト派の教会です。この教会は、日本の旧メソジスト教会の中で最も古いものであり、長い歴史を持っています。その起源は1873年にさかのぼり、当時アメリカ・メソジスト監督教会が日本において伝道を開始したことに始まります。

最初の礼拝は、1875年の6月20日にI・H・コーレルによって行われ、初めての信者たちが集まる場所となりました。この礼拝のために、教会は最初に「天安堂」という名前が付けられた会堂を使用し、横浜の山手223番地にこの土地を購入しました。教会はその後、1886年に長者町に会堂を移設し、「横浜美以教会」という新たな名称がつけられました。

1888年11月には、戸部地区に戸部教会が設立され、ここでも二宮安次が伝道を担いました。このように、教会は地域に広がりを見せ、1908年には寺本顕証が主導して横浜中央伝道会という伝道所が開設され、後に本牧教会に改称されています。

しかし、教会の歴史は順風満帆ではありませんでした。1923年に発生した関東大震災では、3つの教会が大火災によって全焼するという悲劇が起こりました。その後も再建がなされましたが、1945年5月には横浜大空襲により、横浜教会と本牧教会が再び焼失してしまいました。戦後、1946年には戸部教会で三教会が合同礼拝を行い、高柳伊三郎が牧師を迎えたことで戸部合同教会が設立され、教会の再生が始まりました。

1951年11月には、現在の横浜上原教会として新しい会堂が建設され、教会名も改称されました。これを機に、教会の活動は再び活発化し、地域における信仰の場としての役割を果たすことになります。

教会の歴代の牧師には、山鹿旗之進、平田平三、高柳伊三郎、田中亀之助、栗村左衛八などが名を連ね、それぞれの時代に教会の発展に貢献してきました。教会は歴史の中で多くの出来事を乗り越え、地域と共に歩んできたことから、多くの信者に愛され続けています。

近年、横浜上原教会は地域社会の一員として、様々な活動を展開しており、地域の人々と共に歩む姿勢を大切にしています。信仰の共有だけでなく、地域貢献を目指す姿勢が評価され、今後もその活動は続いていくことでしょう。

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