横浜市立すすき野小学校

横浜市立すすき野小学校の概要

横浜市立すすき野小学校は、神奈川県横浜市青葉区に位置していた市立小学校です。この学校は1974年5月1日に創立され、2020年3月31日に閉校しました。設立から閉校までの間には、多くの地域の変化と学校の歴史が重なっています。

歴史の背景

1971年2月に設立された嶮山第一・第二土地区画整理組合は、近隣の地域開発を進め、後に日本住宅公団によってすすき野団地の建設が計画されました。これに伴い、人口の急増が見込まれたため、1973年に山内小学校の嶮山方面校として建設が始まりました。

1974年にいよいよ開校しましたが、この初期段階では団地への入居が遅れたため、開校時から児童はいませんでした。最初の入居が始まったのは同年5月末で、開校式は6月4日に行われ、その時点での児童数は31人でした。当初は授業が10人以下の少人数で行われており、朝日新聞でも「都会の中の過疎の学校」として取り上げられました。周囲には自然が豊かで、ウグイスや野ウサギ、タヌキが多く見られたとのことです。

団地入居の後、児童数は急激に増加し、1979年には1289人に達しました。しかし、同年には嶮山小学校が分離開校し、約半数の児童が転校することとなりました。こうした変遷の中で、学校は時折プレハブ教室を設置するなどして対応していました。

その後も児童数は変動し続けましたが、2003年に近隣の未開発地区が「ジェネヒルあざみ野」として開発されたことで、再び児童数が増加しました。ですが、2013年には新たに横浜市立美しが丘西小学校が開校し、またしても約半数の児童が転校しました。最終的に、2018年11月に児童数が減少したため、2020年3月末での閉校が決定され、この時校には153名の生徒が在籍していました。

閉校とその後

閉校は2020年3月31日に行われ、新型コロナウイルスの影響により閉校式は小規模なものとなりました。在校生や教職員のみの参加で静かに行われ、地域の住民や卒業生たちのための閉校イベントは中止となりました。在校生は翌月から近隣の嶮山小学校や荏子田小学校、美しが丘西小学校などに転校しました。

跡地はすすき野中学校の一部施設として利用され続けています。卒業生の数は、閉校時点で累計3265人に上りました。

学校行事と教育方針

学校では毎年4月に入学式、7月には5年生の宿泊体験、9月には運動会、11月には全校遠足が行われていました。そして3月には卒業式が行われ、数多くの思い出を作っていきました。教育の軸は「心身ともに健康で心豊かな子を育てます」というものでした。

校歌は作詞・作曲ともに高木東六が手がけ、学校の歴史に彩りを添えました。

横浜市立すすき野小学校は、地域の成長とともに歩み、子供たちに多くの思い出と教育の場を提供した学校として記憶されていることでしょう。

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