横浜市立丸山台中学校

横浜市立丸山台中学校

横浜市立丸山台中学校（よこはましりつ まるやまだいちゅうがっこう）は、神奈川県横浜市港南区丸山台に所在する公立中学校です。学校の略称としては、地元で「丸山台中」あるいは「丸中」と呼ばれています。

沿革

本校の設立に向けた動きは、1981年7月11日に横浜市立野庭中学校の丸山台方面校開設準備委員会が設置されたことから始まりました。同年7月15日には校舎の建設工事が着工され、早くも8月8日には新設校の名称が「横浜市立丸山台中学校」に正式決定。翌1982年3月25日には校舎と体育館が無事竣工し、1982年4月1日に横浜市立丸山台中学校として念願の開校を迎えました。

開校後の学校組織も順調に整備されていきました。1982年9月22日には学校の運営を支援するPTA（保護者と教職員による会）が発足。翌1983年1月28日には、学校のシンボルとなる校章、校旗、そして校歌が制定され、その披露発表会が行われました。また、同年4月1日には卒業生を結ぶ同窓会も発足しています。

教育環境の充実に向けた施設の整備も継続的に行われました。1985年3月28日には、手狭になった校舎の増築と新たに武道場となる格技場の建設が完了。1994年3月31日には情報教育に対応するためのコンピュータ教室が整備され、学校プールの塗装工事も終了しました。さらに、1996年3月11日には視聴覚室、会議室、そして生徒指導等に活用される2階の相談室が完成しています。

そして、2020年4月1日には、横浜市立野庭中学校との統合が実施されました。これにより、校名は横浜市立丸山台中学校を引き継ぎつつ、新たな体制のもとで地域の教育を担う中学校として歩みを進めることとなりました。

教育目標

本校では、地域にある横浜市立丸山台小学校と共通の教育目標として、「知・徳・体・公・開」の五つの柱を設定し、生徒たちの健全な成長を促しています。

【知】 自ら課題を見つけ、深く考え、積極的に学習に取り組む探求心を持った生徒。
【徳】 他者への思いやりを持ち、自分自身や他者の生命を尊重し、大切にできる豊かな心を持つ生徒。
【体】 心身の健康を自ら管理し、維持・増進するために主体的に行動できる生徒。
【公】 社会の一員としての自覚を持ち、ルールやマナーを理解し、自律的に行動することで公共の利益を尊重する生徒。
【開】 様々な事象に目を向け、広い視野を持ち、変化を恐れず積極的に社会に関わっていく意欲を持つ生徒。

これらの目標を達成するため、日々の授業や特別活動を通して、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を目指しています。

校歌・校章

本校の校歌は、初代校長を務められた笠原実氏が作詞し、沖喜英雄氏が作曲を手がけました。生徒たちはこの校歌を歌うことで、学校への帰属意識や一体感を深めています。

校章のデザインは、かつて本校で教鞭をとられていた平野みどり氏によるものです。校章の中央に描かれているのは、開校時に植えられた三本の木をモチーフにしたもので、これらは生徒たちが学校生活で培うべき「やる気」「根気」「元気」という三つの大切な要素を象徴しています。これらの木を取り囲む円は、学校が位置する「丸山」の地名を示唆すると同時に、三年間の学校生活を送る全学年の生徒たちが強固な絆で結ばれ、一丸となって進んでいく姿（スクラム）や、生徒一人ひとりの着実な成長（年輪）を表しています。このデザイン全体には、横浜市立丸山台中学校が今後ますます発展していくことへの願いが込められています。

部活動

本校の部活動は非常に活発で、生徒たちは日々の練習に励み、多くの実績を上げています。特に、以下の部活動は顕著な成果を収めています。

吹奏楽部
吹奏楽部は各種コンクールで優れた演奏を披露しています。中でも特筆すべきは、2013年に富山県で開催された第13回東日本学校吹奏楽大会への初出場でした。この舞台で見事金賞を受賞し、その実力を全国レベルで証明しました。

演劇部
演劇部は、横浜市や神奈川県の中学校演劇関連の大会で継続的に高い評価を得ています。横浜市中学校演劇発表会（臨海地区）では複数回にわたり優秀賞・最優秀賞を受賞。横浜市中学校演劇ジュニアコンテストでも最優秀賞を獲得するなど、その表現力は高く評価されています。また、神奈川県中学校演劇発表会においても、県中文連会長賞や青少年センター館長賞といった主要な賞を受賞するなど、県内でも有数の実力を持つ演劇部として知られています。

これらの部活動は、生徒たちが技術や体力を磨くだけでなく、仲間と協力し、困難を乗り越える精神力を養う貴重な機会となっています。

所在地・交通アクセス

所在地: 〒233-0013 神奈川県横浜市港南区丸山台4丁目1番1号
交通アクセス: 公共交通機関をご利用の場合、横浜市営地下鉄ブルーラインの上永谷駅が最寄駅となります。駅から学校までは徒歩でおよそ15分です。

著名な関係者

本校出身者や本校に縁のある著名人には、以下のような方々がいらっしゃいます。

小桧山 雅仁（元プロ野球選手。横浜DeNAベイスターズなどで投手として活躍）
福嶋 晃子（女子プロゴルファー。国内外のツアーで活躍）
榎田 卓央（元テレビ東京アナウンサー。後に民間人校長として本校の第13代校長を務めました）
渡辺 勝（プロ野球選手。中日ドラゴンズなどで活躍）

関連項目

神奈川県中学校一覧

外部リンク

* 横浜市立丸山台中学校 公式サイト

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