横田真人 (陸上選手)

横田 真人（よこた まさと）

横田真人は1987年11月19日生まれの元陸上競技選手で、専門は中距離種目の800m競走です。東京都港区で産声を上げ、渋谷区広尾で育った彼は、日本女子大学附属豊明幼稚園を経て、立教小学校、立教池袋中学校・高等学校、さらには慶應義塾大学総合政策学部を卒業しました。富士通に所属していた彼は、男子800m競走でかつての日本記録保持者でもあり、現在はTWOLAPS TCの代表とコーチとして活躍しています。

経歴

横田の陸上競技への道は、立教池袋中学校時代に始まりましたが、本格的に競技を始めたのは高校に入学してからでした。その高校時代、特に注目を浴びたのは2005年で、千葉インターハイの800mで優勝し、続く岡山国体で大会新記録を樹立しての優勝でした。この成功は、彼が若き才能として注目されるきっかけとなりました。

2006年には慶應義塾大学に進学し、大学生活の中で多くの成績を残します。関東インカレ800mで2位、日本インカレ800mで優勝、日本選手権800mでの優勝と、華々しいスタートを切りました。また、アジアジュニア800mにて日本代表として参加し、見事に優勝を果たします。8月には北京で開催された世界ジュニア800mに出場しますが、決勝進出は叶いませんでした。

次の年である2007年は、関東インカレ800mでは4位に終わるも、日本選手権では2連覇を達成。その後、大阪で開催された世界陸上競技選手権大会に日本代表として出場し、良い成績を収めることが期待されましたが、1次予選での敗退となりました。しかし、彼のタイムである1分47秒16は、北京オリンピックの参加標準記録をクリアしていました。

2008年には、カタールでのアジア室内選手権800mで3位を獲得し、再び日本選手権での優勝を狙うも惜しくも2位に終わります。続く2009年では、大学競走部の主将を務めるとともに、日本選手権800mで3度目の優勝を果たし、また国際大会でも活躍を見せました。特に、同年のユニバーシアードでは800m決勝で4位に入賞し、国際的な評価を得ました。さらに、日本記録を15年ぶりに更新する1分46秒16をマークし、多くのファンの注目を集めます。

2010年に富士通に入社し、東日本実業団陸上競技選手権で大会新記録を樹立。その後、日本選手権で連覇を果たし、2012年には4連覇を達成し、ロンドンオリンピックに出場しました。しかし、オリンピックでは予選敗退となり、その後、カリフォルニアに拠点を移し、サンタモニカトラッククラブでトレーニングに励みました。

横田は2016年の岩手国体で現役を引退し、2017年には富士通を退社し、NIKE TOKYO TCのヘッドコーチに就任。自身の経験を次世代の選手たちに伝える活動を行っています。また、同年4月号からは月刊陸上競技の中で「横田真人の800の視点」という連載企画もスタートしています。

主な戦績

• - 自己ベスト

100m: 11秒48（2009年）
200m: 22秒64（2007年）
400m: 47秒67（2011年）
800m: 1分46秒16（2009年）
1500m: 3分45秒63（2012年）
5000m: 15分37秒75（2011年）
10000m: 33分28秒（2005年）

その功績は、陸上競技の分野で多数の記録と賞をもたらし、後進の指導にも力を注いでいます。彼の名声と影響力は、現在もなお多くの人々にインスピレーションを与えています。

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