樽川通

樽川通は、札幌市手稲区前田地区に位置する、手稲駅北通から新川南通へと至る全長約2.94kmの都市計画道路です。

概要

起点: 札幌市手稲区前田2条11丁目（手稲駅北通交点）
終点: 札幌市手稲区前田10条20丁目（新川南通交点）
延長: 2.94km
車線数: 下手稲通以南は4車線（片側2車線）、下手稲通以北は2車線（片側1車線）
制限速度: 全線時速50km

道路は、手稲駅西通交差点から下手稲通交差点付近まで前田川（樽川添大排水）と並走し、それ以北は手稲土功川（土功排水）と並走します。

歴史

樽川通は、手稲区内でも歴史のある通りとして知られています。1925年（大正14年）に開削された手稲土功川に沿って整備され、昭和初期には山口地区の農場や新川河口付近の小樽内の集落を結ぶ重要な道として利用されていました。

当時の道は雨が降るとぬかるみがひどく、付近に自生していたワラビを採取する人々から入場料を徴収し、その収入を砂利敷設に充てることで改良が行われたというエピソードが残っています。

戦後の空中写真を見ると、手稲駅北側には石狩手稲通と樽川通以外に目立った道路は見られませんでした。かつてのルートは久木橋で手稲土功川を渡り、以北は手稲土功川の左岸を進み、新川左岸を経て山口本通（現在の国道337号）に接続していました。

2007年（平成19年）から2011年（平成23年）にかけて、前田2条から前田9条の区間で歩道のバリアフリー化工事が実施され、より利用しやすい道路へと改善されました。

主な接続道路

手稲駅北通 - 起点
手稲駅西通
下手稲通
稲山通（通称：工大通）
新川南通 - 終点

沿道の施設

沿道には、様々な施設が立地しています。

上り方面

手稲前田郵便局
手稲消防署曙出張所
ホクレン商事手稲独身寮
北洋銀行手稲あけぼの出張所（旧札幌銀行手稲あけぼの支店）
カトリック手稲教会
天然温泉極楽湯さっぽろ手稲店
北海道電力前田変電所
ジェイ・アール生鮮市場手稲前田店
札幌市立手稲鉄北小学校
札幌市環境局一般環境大気測定局手稲

下り方面

手稲区役所（起点交差点に隣接）
手稲曙温水プール
ヤマト運輸札幌曙センター・札幌手稲本町センター
やわらぎ斎場手稲
* 創価学会手稲文化会館

樽川通は、手稲区の発展とともに歩んできた歴史ある道路であり、現在も地域住民の生活を支える重要な役割を果たしています。沿道には様々な施設が点在し、地域社会に貢献しています。

もう一度検索