橋本健太郎

橋本 健太郎

橋本健太郎（はしもと けんたろう）は、1980年4月28日生まれで、京都府綴喜郡田辺町出身の元プロ野球選手。彼は主に投手としてプレーし、現在は阪神タイガースの打撃投手を務めている。

プロ入り前の経歴

橋本は大阪府八尾市に生まれ、杉田町に転居したことで自身の野球キャリアが始まる。小学3年生の時、地元の「大住クラブ」で軟式野球を始め、その後は田辺町立大住中学校の野球部でエースとして活躍した。次のステップとして久御山高校に進学したが、全国大会には出場できず、地元の京都大会では1回戦で敗退した。その後、東北福祉大学に進学し、ここで彼は最速147km/hの速球を武器に、3年次から先発で登板し始めた。

大学卒業後、社会人野球の日本新薬に入社。大学時代に比べ球速は135km/h程度であったものの、実戦さながらの配球術で好成績を収め、2004年の都市対抗野球大会では8強入りを果たし、個人として優秀選手賞を受賞した。

プロ野球入り

2004年のプロ野球ドラフトでは、阪神タイガースから4位指名を受け、契約金8000万円、年俸1200万円で入団。背番号は34が与えられた。プロ入り後、彼はすぐに実力を示し、2005年には高い評価を受けて開幕一軍に登録された。

その年の4月27日、中日ドラゴンズ戦でプロ初勝利を挙げたが、同試合での記録的なハプニングもあり、チームのシーズン総合成績でも中継ぎとして51試合に登板し、防御率2.30を記録。また、阪神タイガースのセントラル・リーグ優勝に貢献し、日本シリーズでも2試合に登板した。

阪神時代の波乱

2006年は右肩のケガが影響し、わずか2試合の登板にとどまった。2007年には中継ぎ投手として復帰し、開幕から積極的に起用されたが、7月にはぎっくり腰で登録抹消。2008年は更に厳しいシーズンとなり、防御率が5点台に達し、登板数も減少した。

ロッテ時代

2009年3月に久保康友との交換トレードで千葉ロッテマリーンズに移籍し、背番号13を着用。イースタン・リーグではリーグ最多セーブを挙げたが、一軍にはなかなか恵まれず、2010年には9試合登板に留まった。2011年には一軍公式戦の登板がなく、2012年には13試合登板を果たしたが、成績は振るわなかった。2013年には戦力外通告を受け、古巣である阪神に打撃投手としての復帰を果たした。

引退後の活動

引退後の2014年からは阪神の打撃投手として新たなキャリアをスタートさせ、2017年にはワールド・ベースボール・クラシックの日本代表として活躍する選手たちをサポートする役割を担った。

選手としての特性

橋本のピッチングスタイルは、長身を生かしたダイナミックなストレートとチェンジアップのコンビネーションが特徴で、日本プロ野球界でも強い印象を残した選手の一人として知られている。彼の人生の物語は、地元のクラブからプロ野球選手となり、さらには指導者として後進を支える姿へと続いている。

もう一度検索