橋本光夫 (経営者)

橋本光夫（はしもと みつお、1949年4月12日生まれ）は、日本の実業家であり、元ラグビー選手としても知られています。新潟県出身の橋本は、1968年に新潟県立新潟工業高等学校を卒業後、三菱重工業京都製作所に入社しました。この時期、彼はラグビー部の選手や指導者としても活動を広げ、特にラグビーでのキャリアを築くことになります。

橋本は、入社以来30年以上にわたり開発部門に従事し、乗用車技術センターエンジン実験部長や品質統括本部長を務めました。その中で、2004年に発覚したリコール隠し問題では社内調査の責任者を果たし、その果敢な行動は高く評価されました。

2008年からは、浦和レッドダイヤモンズの取締役を務め、その後、2009年4月には前任者の任期満了に伴い、代表取締役社長に就任しました。

ラグビー選手としては、新潟工業高等学校で実績を上げた後、三菱重工京都ラグビー部に加入し、日本代表の横井章などと共に全国社会人ラグビーフットボール大会において2度の優勝を成し遂げました。現役引退後も同ラグビー部でコーチや副部長として活動を続けました。

社長就任後の橋本は、当初現場介入を避ける方針を取りましたが、すぐに監督の権限を制限し、チーム運営に介入する方針に転じました。2009年にはシーズン中に7連敗を喫し、昇格争いから離れる結果となりました。更には天皇杯での敗退もあり、当時の評価は厳しいものでした。

2010年には、浦和OBの柱谷幸一をゼネラルマネージャーに迎え、組織改革を行いましたが、結果としては続けて成績が振るわず、シーズンを最低の10位で終えました。橋本は強化に向けた人事などを進め、監督に浦和OBのゼリコ・ペトロビッチを招聘しましたが、2011年の成績不振が続き、彼の契約を解除することになりました。

その後、橋本は様々な課題に直面しました。シーズンの最後には、サポーターからの辞任勧告があり、大きな批判を受けることとなりました。2014年1月には、個人的な理由から社長職を退くことを決断しましたが、浦和レッドダイヤモンズでの彼の貢献や試練は、その後も多くの議論を呼び続けました。

退任後も彼は、京都大学ラグビー部でコーチを務め、2017年には関西ラグビー協会の書記長にも就任しました。橋本光夫のキャリアは、ラグビー選手から経営者へと展開し、その実績は日本のスポーツ界において印象深いものとなっています。

もう一度検索