橋本雄

橋本雄

橋本雄氏は、1972年生まれの日本の歴史学者で、北海道大学大学院文学研究科の准教授を務めています。専門は日本中世史であり、特に中世後期における国際関係史や文化交流史の研究に力を入れています。

経歴

東京都出身の橋本氏は、1990年に筑波大学附属高等学校を卒業後、1996年に東京大学文学部日本史学科を卒業しました。その後、同大学院人文社会系研究科博士課程に進学し、2004年に「中世日本国際関係史の研究」で文学博士号を取得しました。大学院では、著名な歴史学者である村井章介氏に師事しました。

博士号取得後は、独立行政法人国立博物館（現在の国立文化財機構）九州国立博物館学芸部企画課研究員として勤務し、その後2007年に北海道大学大学院文学研究科准教授に就任しました。

研究内容

橋本氏の研究は、中世日本の国際関係、特に東アジア地域との交流に焦点を当てています。室町時代の対外関係や勘合貿易、偽使問題など、外交史の側面から中世日本を考察しています。また、文化交流史の視点から、唐物などの文化財を通じた国際的な影響関係も研究対象としています。

著書

橋本氏は、数多くの著書を出版しており、その研究成果を広く社会に発信しています。主な著書としては、以下のようなものがあります。

『中世日本の国際関係 東アジア通交圏と偽使問題』（吉川弘文館、2005年）
『中華幻想 唐物と外交の室町時代史』（勉誠出版、2011年）
『偽りの外交使節 室町時代の日朝関係』（吉川弘文館、歴史文化ライブラリー、2012年）
『NHKさかのぼり日本史 外交篇[7]室町 “日本国王"と勘合貿易 なぜ、足利将軍家は中華皇帝に「朝貢」したのか』（NHK出版、2013年）

また、共著や共編著も多数手がけており、他の研究者との共同研究も積極的に行っています。

『地図とデータでよくわかる日本史』（木村直樹共著、JTB、2013年）
『日朝交流と相克の歴史』（北島万次,孫承哲,村井章介共編著、校倉書房、2009年）
『日明関係史研究入門 アジアのなかの遣明船』（村井章介, 伊藤幸司, 須田牧子, 関周一共集、勉誠出版、2015年）

橋本氏の研究は、中世日本の国際関係史研究において重要な貢献を果たしており、今後の研究活動も注目されています。

外部リンク

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