橋爪清人

橋爪清人（はしづめ きよと）は、1899年（明治32年）6月10日に生まれ、1966年（昭和41年）4月11日に没した、日本の内務・警察官僚です。彼は、官選最後の鹿児島県知事としてもその名を知られています。

生い立ちと学歴

福岡県出身の橋爪は、第三高等学校を経て、1924年（大正13年）に東京帝国大学法学部を卒業しました。1925年（大正14年）11月には、高等試験行政科試験に合格し、内務省に入省する道を開きました。

内務官僚としてのキャリア

1926年（大正15年）、橋爪は栃木県属としてキャリアをスタートさせました。その後、警察官僚として、群馬県警察部保安課長を皮切りに、静岡県、長野県、福岡県、台湾総督府などで要職を歴任しました。具体的には、静岡県警察部警務課長、長野県警察部工場課長、静岡県警察部特別高等課長、福岡県警察部特別高等課長、台湾総督府警務局保安課長などを務め、各地の治安維持に尽力しました。

また、奈良県、茨城県、新潟県、高知県、熊本県、長野県では、書記官や内政部長といった地方行政の中枢を担う役職も経験しました。これらの職務を通じて、彼は警察行政だけでなく、地方行政全般に対する深い知識と経験を蓄積しました。

鹿児島県知事時代

1947年（昭和22年）3月、橋爪は重成格の後任として鹿児島県知事に任命されました。これは、重成が知事選出馬のために辞任したことを受けてのものでした。橋爪は、知事選挙を執行した後、同年4月に知事を退任しました。

その後の活動と晩年

鹿児島県知事退任後、橋爪は熊本市助役、熊本県副知事などを歴任し、地方行政に貢献しました。晩年は、熊本県人事委員長として公務に尽力し、その在任中にこの世を去りました。

まとめ

橋爪清人は、内務官僚、警察官僚として日本の各地で要職を歴任し、地方行政にも深く関わった人物です。特に、最後の官選鹿児島県知事としての役割は特筆に値します。彼のキャリアは、激動の時代における官僚の役割と地方行政の重要性を示す一例と言えるでしょう。

参考文献

歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。

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