機動戦士ガンダム 新ギレンの野望

機動戦士ガンダム 新ギレンの野望

『機動戦士ガンダム 新ギレンの野望』は、2011年8月25日に発売されたPlayStation Portable (PSP) 用の戦略シミュレーションゲームで、ギレンの野望シリーズの第7作目にあたります。本作は、戦略シミュレーションゲームの先駆けであり、前作までのシステムを大きく変更し、プレイヤーに新たな体験を提供します。

概要

本作の舞台は、「一年戦争」と「第二次ネオ・ジオン抗争」という人気の高いモビルスーツによる戦闘が展開される時代です。タイトルに「新」とあるように、これまでのシリーズとは異なるアプローチが採用され、プレイヤーの選択肢が豊富になっています。従来は地球連邦軍やジオン公国の総司令官として全軍を指揮するスタイルでしたが、本作ではアムロ・レイのようなパイロットや、ドズル・ザビのように基地や艦隊の司令官としてプレイすることも可能となりました。

全体マップは大きな一枚マップ方式を採用し、これによって戦略の幅が広がりました。また、生産可能な機体数は前作の250体から300体に増加し、戦闘アニメーションも倍増し、より迫力のある演出が実現されています。データインストールにも対応しており、ゲームデータをメモリースティックDuoに保存することで、スムーズなプレイ環境を提供します。主題歌には井上大輔の『哀・戦士』が使用され、オープニングやCMでも印象的に使われました。

シナリオ

本作にはダウンロードコンテンツを除いた複数のシナリオがあります。まず、パイロットとしてプレイするアムロ・レイ編では、月日が進むにつれ少しずつ権限が増し、プレイが進行します。アムロ・レイはガンダムに乗り込み、連邦軍とジオン軍との熾烈な戦いを繰り広げます。

シャア・アズナブル編では、ジオン公国の特務部隊の一員として新兵器を発見し、連邦軍に立ち向かう物語が描かれます。ガイア編では、連邦軍の主力部隊がオデッサ鉱山基地へ迫る中、ガイアが防衛のために出撃します。さらに、アムロ・レイが反連邦運動を鎮圧するロンド・ベル隊の部隊長としての挑戦や、クェス・パラヤがネオ・ジオンに参加する経緯なども描かれています。

ゲームシステム

新システム: 本作では、パイロット、司令官、技術士官といった異なる役割でプレイできるようになり、プレイヤーの選択が結果に影響を与えます。ゲーム内の資源を管理するために必要とされる「発言力」を利用する新たなコスト管理が導入され、戦略的思考が求められます。

要請、命令、編入: プレイヤーはユニットの要請や命令ができ、他のユニットを自分の指揮下に置くことも可能です。特に「編入」コマンドは自分の部隊の一員として操作できるようにする仕組みです。

歴史介入システム: シナリオをクリアすることで得られたポイントを使用し、パイロットと機体を新たに編入することができる自由度の高い要素が追加され、プレイの幅も広がります。

まとめ

『機動戦士ガンダム 新ギレンの野望』は、時間を忘れさせるほどの戦略的要素と深いストーリーを持ったゲームです。新たなシステムや魅力的なシナリオが評価され、特に雑誌『週刊ファミ通』のクロスレビューでは合計32点を獲得し、ゴールド殿堂入りを果たしました。戦略シミュレーションゲームのファンにとって、ぜひプレイしておきたい作品です。

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