機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY

機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY

『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』は、1996年から1997年にかけてセガサターン用に登場した3Dシューティングゲームで、アニメ作品『ガンダムシリーズ』の一部として位置づけられています。この作品は、ガンダムの世界観を共有しながらも、作り出されたオリジナルキャラクターとモビルスーツに焦点を当てた物語を展開し、特にそのゲーム性やストーリーが評価され、大ヒットを記録しました。

概要

物語は一年戦争末期を舞台に、EXAMシステムなる対ニュータイプ用戦闘システムを搭載した蒼いモビルスーツを巡る戦いを描き出しています。このシリーズは、第一作の『戦慄のブルー』を皮切りに、その後も続編が製作され、30万本以上の売り上げを記録しました。ガンダム外伝はその人気によりシリーズ化され、多くの派生作品が生まれました。

長らく移植が待たれましたが、PS3用の『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』というソフトにおいて、一部が移植されることが実現しました。現在でも、多くのモビルスーツやキャラクターがガンダムを題材にした様々なゲームやプラモデルとして登場し続けています。

物語の構成

戦慄のブルー（せんりつのブルー）

物語はオデッサ作戦の後、ユウ・カジマがモルモット隊として配属されるところから始まります。この部隊は新兵器のモビルスーツの運用を試験するために編成されました。ユウは作戦中に自分たちが味方だと思っていた機体によって攻撃を受け、それが蒼いジムの異常に優れた機動性を持つものであることが判明します。ユウたちのモルモット隊は、その機体を撃退しますが、これが彼らと蒼いモビルスーツとの宿命の始まりとなります。

蒼を受け継ぐ者（あおをうけつぐもの）

次の章では、ユウが新たに託されたブルーディスティニー1号機に乗り込み、数々の戦闘を経験します。ここでは、同じく敵として現れるニムバス・シュターゼンとの直接対決も描かれ、ユウは彼の強力なモビルスーツに苦戦しながらも成長していく姿が描かれます。ユウはブルーの高性能OSであるEXAMシステムへの疑念を抱きつつも、その力を駆使して多くの任務を達成していきます。

裁かれし者（さばかれしもの）

最終章では、ニムバスがEXAMの開発者であるクルスト・モーゼス博士を抹殺し、ブルーディスティニー2号機を奪取します。モルモット隊は最後のEXAM搭載機であるブルーディスティニー3号機で対抗しますが、2機は熾烈な戦闘を繰り広げ、悲劇的な結末を迎えます。ユウは、運命に抗いながらもニュータイプの真実と向き合い、様々な選択を迫られます。

ゲームシステム

プレイヤーはコクピット視点の3Dシューティングゲームとして戦闘を繰り広げます。各章に分かれたミッションをクリアすると、得点や被弾率に応じた評価が与えられ、その結果によりユウの階級が昇進します。このシステムの特徴はプレイヤーの実力が直接物語の結末に影響を与えるところで、マルチエンディングも用意されています。

まとめ

『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』は、作品のクオリティとストーリーの深さが高く評価され、多くのファンを持つシリーズとなりました。ゲームとしての楽しさだけでなく、キャラクターの描写や物語の奥行きも楽しめる作品として、今なお愛され続けています。

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